マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、今週末に鈴鹿サーキットで行われるF1日本GP以降の全てのレースで勝利することができると考えている。
●【2023F1第17戦日本GP】全セッションの結果・開催スケジュール
■シンガポールで途切れたフェルスタッペンとレッドブルの連勝記録
全22戦で争われる2023年F1シーズンだが、開幕から第15戦イタリアGPまでの14戦(第6戦エミリア・ロマーニャGPがキャンセルとなったため)全てでレッドブルが勝利を収めるとともに、2021年と2022年のF1チャンピオンであるフェルスタッペンは第5戦マイアミGP以降負け知らずの10連勝を達成していた。
だが、先週末に行われた第16戦シンガポールGPではレッドブルが失速。フェルスタッペンとチームメートのセルジオ・ペレスが共に予選Q2で姿を消す大波乱となり、決勝でもフェルスタッペンが5位、ペレスが8位に終わってしまった。
同じように、やはりシンガポールで今季初めてポイント獲得を逃したアストンマーティンのフェルナンド・アロンソは次のように語っている。
「レッドブルがシンガポールで示したように、全てのサーキット、そしてあらゆるタイプのコーナーで優れたマシンを持つことはほとんど不可能なんだ」
■本当のファンならレッドブルの連勝を評価できるはず
一方、フェルスタッペンの連勝記録が10連勝で途切れ、昨年の最終戦から続いていたレッドブルの連勝も15でストップしたことは、少なくともF1の健全性にとってはいいことだと考えている者もいる。
しかし、25歳のオランダ人ドライバーであるフェルスタッペンはそういう意見に対して鈴鹿で次のように語った。
「僕たちが単にほかのチームよりもうまくやったということだよ。もしも、それを評価できない人がいるとしたら、彼らは本当のファンではないよ」
「シンガポールでは、ほかのチームが僕らよりうまくやったし、勝利に値したということさ」
「だけど、彼らが勝利に値したのは、よりよいパフォーマンスを発揮したからであって、これまで退屈だと感じていた人たちがいたからではないんだ」
■完璧なセットアップでもシンガポールでは勝てなかった?
そう語ったフェルスタッペンだが、連勝記録が途絶えたことで、少し肩の荷が下りた安心感のようなものを感じているようだ。
連勝が途絶えたことで「リラックスしている」と語ったフェルスタッペンは、日本のメディアに対して次のように続けた。
「もちろん、ある意味、ちょっと腹立たしかったよ」
「でも、僕たちが市街地サーキットは得意ではないことはわかっているんだ。たとえ完璧なセッティングを施したとしても、難しい週末になっただろうね」
そう語ったフェルスタッペンだが、今季の残りのレースではもうシンガポールのようなことは起こらないと考えているようだ。
■残りのレースは全て勝てるとフェルスタッペン
「幸運なことに、ほとんどのサーキットはシンガポールとはかなり異なっている。だから、そういうサーキットで強いことが重要なんだ」
「僕たちはひとつのレースで勝てなかった。そういうこともあるよ。それませに僕は10連勝した。ここから、僕たちは進み続けるし、再び挑戦していくよ」
そう語ったフェルスタッペンは、次のように付け加えた。
「僕はまだこれからのレース全てで勝てると思っているよ。たとえ、ほかのチームが改良パーツを持ち込むとしてもね」
今週末の日本GPを含め、2023年のF1レースはあと残り7戦となっている。もしもフェルスタッペンがあと4勝することができれば、今季の勝利数が16勝となり、昨年自身が記録した1シーズンあたりのF1最多勝利記録である15勝を更新するとともに、ミハエル・シューマッハが2014年に18戦中13戦で勝利した際の1シーズンあたりの勝率(72.22パーセント)をも上回ることになる。