アメリカンF1チームであるハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、現在スポンサーたちが自分たちに寄せている関心は「非常に強い」と語った。
■テレビ視聴率低下にもかかわらずスポンサーはF1に興味
今年はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が独走態勢を築いていることもあってか、世界的にテレビのF1視聴率は急激に落ち込んでいると伝えられており、ハースの本拠地であるアメリカもその例外ではない。
しかし、そういう状況のもとでも、『Netflix』のF1ドキュメンタリー番組が若者の支持を受けていることもあってスポンサーたちのF1に対する関心は逆に高まりつつあるという。
「今日では、多くのものがテレビ以外の方法で見られていると思うし、特に若い人たちはそうだ。そして、それを本当に測定できる方法はまだないと思う」
フランスのモータースポーツ専門誌である『Auto Hebdo(オト・エブド)』にそう語ったシュタイナーは、次のように付け加えている。
「我々が実際に知っている以上に多くの人たちが見ていると思うよ。なぜなら、我々はまだ20年前と同じようなやり方でテレビの視聴者数を測定しているんだからね」
■スポンサー候補企業との話し合いは順調だとシュタイナー
ハースは2021年にロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンをF1デビューさせ、その父親が経営する『ウラルカリ』をタイトルスポンサーに迎えていた。
だが、2022年シーズン開幕前にロシアのウクライナ侵攻に対して世界的に制裁措置の動きが出たことからハースは『ウラルカリ』およびマゼピンとの契約を解除。そして今年はテキサス州ダラスに本部を置く国際送金サービス会社である『マネーグラム』をタイトルスポンサーに迎えている。
「概して、常に多くの関心が寄せられているよ。我々も現在はさまざまな関係者と話をしているが、関心は非常に高いよ」
「チームとして、我々は多くの話し合いを行っている。通常のスポンサーシップの話し合いにおいては、人々はすべての事実を知りたがるものだし、彼らも時間をかけており、来年の契約を結ぼうと焦っているわけではないんだ」
そう続けたシュタイナーは、次のように付け加えた。
「しかし、いい話し合いができているよ」
伝えられるところによれば、ハースとマネーグラムの契約は2025年までだとされている。