メルセデスもフェラーリ同様に2024年型F1マシンの開発に焦点を移していることを認めた。
今年はマックス・フェルスタッペンを擁するレッドブルが圧倒的な強さを見せており、現実的に見てライバルたちにはすでに2023年のF1タイトル獲得はほぼ絶望的な状況だ。
■フェラーリに続きメルセデスも2024年方マシンにフォーカス
フェラーリのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは最近、もはや2023年型マシン開発のための風洞テストはストップしており、今後は2024年型マシンの開発に全面的に注力していくとになると語っていた。
そして、メルセデスのチーフテクニカルオフィサーを務めるマイク・エリオットも、自分たちも同じだと認めている。
「我々の目標はタイトルを勝ち取ることだ。残念ながら、今年の我々はそれができる位置にはいない」
「だが、来年はその位置につきたいと思っている。我々は、現在のマシンでできる限りの学びを得ることと来年のマシンに全力で取り組むことのバランスをうまくとらなくてはならない」
■来年に向けた開発が今季のマシンを助けることもある
今年の4月下旬にエリオットとポジションを入れ替えてテクニカルディレクターに復帰したジェームス・アリソンも次のように続けている。
「1年のこの段階においては、風洞は2024年に大きく集中している」
「製図室、車両力学、長いリードタイムが必要な生産品目の製造など、かなりの部分が集合し始めているところだ」
「夏休み以降は来年のマシンが中心となっていく。だが、それが今年のマシンにチャンスを与えることにもなるんだ」
■2023年型マシンの最適化は継続
メルセデスのチームCEO兼代表であるトト・ヴォルフも次のように語っている。
「今では、帆は2024年に向けて張られている」
「我々はW14(2023年型マシン)にはまだいくつかの改良パーツを用意している。だが、来年に焦点を切り替えるのはいいことだと思う。なぜなら、改善にあまり目を向けなくても現在のマシンを最適化できる部分だってたくさんあるからね」