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フェルスタッペンが最近のルール変更を批判「今のF1は以前ほどには好きじゃない」

2023年08月21日(月)19:26 pm

現F1チャンピオンであるレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、現在のF1は以前と比べるとあまり「好きではない」と認めた。

2021年と2022年のF1チャンピオンである25歳のフェルスタッペンだが、2023年もすでに全22戦のうち12戦が終わった時点でランキング2番手につけているチームメートのセルジオ・ペレスに125ポイントもの大差をつけており、3年連続でのドライバーズタイトル獲得もほぼ確実な状況となっている。

しかし、オランダ出身のフェルスタッペンは、現在のF1に対する不満も抱えているようだ。

それは、フェルスタッペンが最近のF1ではスポーツよりもエンターテインメント性を重視したルール変更が行われていると感じているためだという。

■スプリントに抵抗感を示すフェルスタッペン

そのことについて母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙から質問を受けたフェルスタッペンは、次のように答えている。

「そうだね。なぜなら、僕がこれまでずっと大好きだったスポーツのことを心配しているからだよ」

「今でも(F1は)好きだけど、ある程度までだね」

「僕は何が何でも変更には反対だと言っているわけじゃないよ。だけど、それはF1にとって有益な変更でなくてはね」

そう語ったフェルスタッペンは、特に2021年からF1が導入したスプリントに言及しながら、次のように付け加えている。

「うまくいっているのに、どうして何かを変える必要があるんだろうか? 僕は伝統的な予選セッションのやり方で十分だと思う。お金のためだけに修正を加えるべきではないよ」

「みんなは『彼は大金を稼いでいるのに何に文句を言っているんだ?』と思うかもしれない。でも、それは健全性の問題であって、いくら稼ぐかということではないんだ」

■早期引退の可能性をも示唆するフェルスタッペン

フェルスタッペンがレッドブルと結んでいる現在の契約は2028年シーズンまでとなっている。今年の9月30日に26歳となるフェルスタッペンが2028年までF1を続けてもまだ31歳であり、普通に考えればドライバーとして脂がのりきった頃だと言えるだろう。

しかし、2015年に17歳という若さでF1デビューを飾り、すでに今年で9年目のF1シーズンを迎えているフェルスタッペンは、自分が2028年の契約満期を待たず、その前にF1を引退する可能性もあると示唆している。

「やらなくてはならないことが多すぎて、そうする価値があるのかと思うことが時々あるんだ。僕は1年に1か月以上もマーケティングに費やしているけれど、ある時点でもう乗り気がしなくなるんだ」。

そう語ったフェルスタッペンは、自分が勝ち続けている、もしくはタイトル争いができる位置にいるならまだしも、もしも、新たなエンジンレギュレーションが導入され、F1マシンがまた大きく変わる2026年以降にレッドブルが勢いを失うようなことがあれば続ける意欲はなくなってしまうだろうとほのめかしている。

「そうなったら非常に悪く、劇的なものになるに違いないだろうね」

「僕はチームがそこまで後退する可能性があるとは思っていないんだ。特に、僕たちには優秀な人たちがいるだけにね」

フェルスタッペンはそう語ると、次のように付け加えた。

「だけど、自分が3年間も中団で走ることはないと思っているのも本当だよ。それなら、家にいるか、何かほかのことをする方がいいからね」

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