レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、先週末にスパ・フランコルシャンで開催された2023年F1第13戦ベルギーGPで浮上したうわさを否定した。
そのうわさとは、マックス・フェルスタッペンとレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼの関係が悪化してきているというものだ。
■フェルスタッペンとランビアーゼがレース中に口論?
先週末のレースでは、トップを快走していたフェルスタッペンとランビアーゼの間で交わされた無線でのやり取りがテレビ放送を通じて世界中のF1ファンの耳に届いていた。
その際、25歳のフェルスタッペンとイタリア系イギリス人エンジニアであるランビアーゼがかなり強い口調で自分たちの意見を主張し合っていたことから、この2人の関係が相当悪いのではないかと受け止めた者も少なからずいたようだ。
だが、マルコによれば、フェルスタッペンとランビアーゼは、現在25歳のオランダ人ドライバーがレッドブル・レーシングに昇格した当初からずっと一緒に仕事をしてきており、実はとても仲がいいのだという。
■メディアやファンにとっては「すごく面白い」はずだとマルコ
この2人の関係が悪化しているとうわさされていることについて質問された80歳のマルコは、フェルスタッペンの母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語った。
「ジャーナリストや一般の人たちにとっては、すごく面白いことだよ」
「彼らが話すことはいつも深刻に聞こえてしまうんだ。しかし、その背景を知っていれば理解できることだよ」
「詳しくは説明するつもりはないが、まずはファステストラップについて、それから、あまり無理をするなということ、そして、もう1人のドライバー(チームメートのセルジオ・ペレス)も同じことをしていたかどうか、ということだったんだ」
結局のところ、今回の件が大きく報道されたのは、現在圧倒的な強さを誇るフェルスタッペンに関してメディアが話題にするネタがほとんどないためだったのかもしれない。