フェラーリはすでに2024年型F1マシン開発の方に視線を向けているようだ。チーム代表のフレデリック・バスールが認めた。
■目標はトップ争いができる位置に戻ることだとサインツ
フェラーリで3年目のシーズンを迎えているスペイン出身ドライバーのカルロス・サインツは、11日(火)にロンドンで行われたスポンサーイベントにおいて、2023年シーズンを厳しい形でスタートしたものの、その後フェラーリは2023年型マシンの改良に成功したと語った。
そして、28歳のサインツは、フェラーリの目標は「表彰台と勝利を争える位置に戻ることだ」と付け加えている。
しかし、今年からフェラーリF1チームを率いているバスールは、その野望は実際には2024年まで待たなければならないかもしれないと示唆している。
■バジェットキャップによりシーズン中の開発には限界が
「間違いなく、元凶はバジェットキャップ(チーム予算上限)だよ」
イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』にそう語った55歳のフランス人は次のように続けている。
「それによって新しいプロジェクトを立ち上げることができないんだ。2、3年前ならおそらくできていただろうがね」
「つまり、この状況にプロジェクトを適応させなければならないということだ。そして、このような状況において、我々はいい前進を果たせたと思っている」
「それに、レギュレーションが以前よりずっと厳しくなっていることも考慮しなければならない。そして、シーズンが進む中で大きな進歩を遂げるのは難しいんだ」
■2024年に向けて方向性を修正
そう語ったバスールは、すでにフェラーリが2024年型マシンの開発プロジェクトを進めていることを認め、次のように付け加えている。
「我々に関して言えば、すでに来年のプロジェクトに取り組んでおり、方向性を正そうとしているところだ」