レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、これから同じアルファタウリでF1通算8勝の実績を持つダニエル・リカルドと共に戦うことになるのは、現在唯一の日本人F1ドライバーである角田裕毅を評価する絶好の機会になるだろうと考えているようだ。
11日(火)に、アルファタウリが来週末に開催される2023年F1第12戦ハンガリーGP(23日決勝)からニック・デ・フリースに替えてダニエル・リカルドを起用することを発表したが、マルコはこれに関してドイツの放送局『Sport1(シュポルト1)』に次のように語った。
■リカルドが角田の指標になるとヘルムート・マルコ
「ダニエルは今後、我々の育成ドライバーである角田裕毅の指標になるだろう」
80歳のマルコはさらにオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』にも次のように語っている。
「裕毅は多くの人に過小評価されているよ」
「アルファタウリは運転しやすいマシンではない。だが、裕毅はそれでいい結果を出せることを証明している」
■注目が集まる角田vsリカルド
実際のところ、チームメートが、初めてのF1フルシーズンに挑戦していたルーキーのニック・デ・フリースから通算232戦のF1経験を持ち、通算8勝をあげた実績を持つリカルドに替わることは角田にとっても大きな意味を持つものになるのは間違いないだろう。
今季残りの12レースで、リカルドとの比較においてどのようなパフォーマンスを示してみせるかが、F1ドライバーとしての角田の将来を左右するものになるかもしれない。