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【レッドブルF1】不評だったジュニアドライバー育成プログラムを廃止?

2023年07月12日(水)18:54 pm

レッドブルがこれまで伝統的に続けてきた若手ドライバー育成システムを廃止する可能性があると噂されている。

このほどアルファタウリのニック・デ・フリースが10戦を終えた時点で解雇されたことが発表されたが、レッドブル・レーシングとその姉妹チームのドライバープログラムを統括するレッドブル首脳のヘルムート・マルコは、以前から時として残酷な決定を行うことで知られており、それに対する批判的意見も少なくなかった。

だが、最近では、レッドブルではその物議を醸しているドライバープログラムを今年いっぱいで廃止することを検討しているようだとの噂もささやかれている。

■レッドブルのドライバー育成プログラムとは?

レッドブルのドライバー育成プログラムは、最終的にはトップF1チームであるレッドブル・レーシングで戦えるだけのドライバーを育成する目的で運営されてきたものだ。

まず、将来性のありそうな若いドライバーと契約し、その中からジュニアカテゴリーで結果を出したドライバーをまずはセカンドチーム(現在はアルファタウリ)で起用し、そこでの結果を判断してレッドブル・レーシングに昇格させるというものだ。

かつて2010年から2013年までF1タイトル4連覇を果たしたセバスチャン・ベッテルや、今回アルファタウリで復帰するリカルド、そして現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンもそのジュニアプログラムを通じてレッドブル・レーシングに昇格したドライバーたちだ。

■近年ではプログラムの効率が低下?

しかし、近年ではそのプログラムが必ずしもうまく機能しているとは言えない部分も見られるようになっている。2021年にそれまでレッドブルとは全く関係のないキャリアを歩んできていた元レーシングポイントのセルジオ・ペレスをフェルスタッペンのチームメートに起用したのもそのひとつであり、今年のデ・フリースの起用もそうだった。

そして、最近では、オーストリア出身の80歳のマルコが、現在マクラーレンに所属している23歳のランド・ノリスの獲得を視野に入れていることを認めたとの報道も行われている。

昨年、創業者であり最高権威者であったディートリッヒ・マテシッツが亡くなったことで、世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社のF1への関与状況にも変化が生じてきているようであり、今後若手ドライバー育成プログラムの方針や運用方法に関しても変化が生じてくる可能性がありそうだ。

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