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【メルセデス】今後のレースは2024年F1シーズンに向けた「学ぶ機会」

2023年07月10日(月)18:30 pm

メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフが、2023年F1シーズンの残りのレースは2024年に向けた「学ぶ機会」として位置づけることになると語った。

先週末のF1イギリスGPではいつものようにレッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップチェッカーを受け、今季通算8勝目を上げた。

だが、そのフェルスタッペンの後方では、いつもとは少し異なるレースがシルバーストン・サーキットで展開されていた。

■マクラーレンが驚きの予選2番手3番手

今季序盤は全くいいところがなく、中団グループの中に埋もれていたマクラーレンだが、シルバーストンでの予選ではランド・ノリスが2番手、ルーキードライバーのオスカー・ピアストリも3番手につけ、F1関係者やファンを驚かせた。

そして、決勝でもノリスがその順位を守って2位、ピアストリもルイス・ハミルトン(メルセデス)に追い抜きを許したものの、4位でフィニッシュしている。

第8戦スペインGPで投入したアップグレードにより、少しずつパフォーマンスの改善が見られていたマクラーレンだが、ノリスのホームレースとなるイギリスGPでついに大幅な躍進を果たしてみせたのだ。

■ウィリアムズも決勝でフェラーリの上に

さらに、最近ではウィリアムズもかなり調子を上げてきている。先週末のシルバーストンでもアレクサンダー・アルボンが予選で8番グリッドを確保すると、決勝ではフェラーリ勢よりも上位の8位でフィニッシュしている。

これはマクラーレンやウィリアムズのマシン開発がいい形で進んでいることを示すものであり、シーズン中盤に来て各チームの力関係にも変化が見え始めてきている。

■チーム間の差が縮まってきているとハミルトン

イギリスGP決勝を同じイギリス出身ドライバーであるノリスに次いで3位でフィニッシュしたハミルトンは、レース後に次のように語った。

「今が最もエキサイティングな時期のひとつだよ。僕は、このスポーツにおいてようやくレギュレーションが全員の距離を縮め始めたのが見えてきたと思っている」

「ウィリアムズのアルボンが順位を上げてきている。今回はマクラーレンもそうだし、アストンもいる。つまり、多くのチームがものすごく接近してきているんだ」

■今後のレースは“学ぶ機会”という位置づけだとメルセデス

しかし、こうした状況は、とりわけトップチームにとっては悩ましい状況だとも言えるだろう。今季のマシンを積極的に開発し続けるのか、それとも2024年型マシン開発の方に切り替えるのか、バジェットキャップ(チーム予選上限)との兼ね合いの中でそのタイミングを見極めなくてはならないからだ。

メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは次のように語り、開発の焦点を2024年型マシンに移すタイミングが近づいていることを示唆している。

「かなり近いうちにそうなると思っている。我々にはそれ以外に手はないからね」

「我々はタイトル争いをしたいと思っているが、今年はそうはならないだろう」

そう語ったヴォルフは、次のように付け加えている。

「だから、我々は2024年に視線を向け、これから迎えるレースは学ぶ機会として位置づける必要があるんだ」

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