フェラーリのカルロス・サインツは、2023年F1シーズンはこれからも戦況が変動し続けるだろうと考えている。
■いいところがなかったイギリスGPのフェラーリ
シルバーストン・サーキットで行われた先週末のF1イギリスGP決勝でのフェラーリ勢は、シャルル・ルクレールが4番グリッド、チームメートのカルロス・サインツは5番グリッドからスタートとなった。
だが、実際にレースが始まるとレッドブルはもちろん、最終的にはマクラーレン、メルセデス、アストンマーティン、そしてウィリアムズにも先行を許し、ルクレールが9位、サインツが10位という不本意な結果で終えてしまった。
■レッドブルの後方は今後もっと混戦に
スペイン出身ドライバーである28歳のサインツは、これからもレッドブル以外のチームはレースごとに順位が変動するだろうと次のように語った。
「いくつかのレースではアストンマーティンやマクラーレンが僕たちより速いだろうし、ほかのレースではメルセデスや僕たちが速いだろう。ときには、バルセロナがそうだったようにメルセデスだけが速いだろうね」
「僕は、これからは変化が起こる年になると思っている。全てのレースにおいて、レッドブルの後ろは変わっていくだろうし、非常にいい戦いになると思うよ」
■苦戦するサーキットがあることを受け入れる必要がある
そう語ったサインツだが、フェラーリの2023年型マシンの開発ペースはこれから少しずつ落ちていくことになるだろうと次のように続けている。
「僕たちはバルセロナ、カナダ、オーストリアに改良マシンを持ち込むために懸命に取り組んできたし、夏休み前にもうひとつ持ち込めるとは考えられないよ」
「オーストリアで見たように、マシンはあるサーキットでは好調だけど、別のサーキットでは苦戦を強いられることもあるだろう。そして僕たちはそれを受け入れなくてはならないと僕は思っているよ」。