F1イギリスGPで大躍進を遂げたマクラーレン 次戦ハンガリーGPには不安要素も
先週末にシルバーストン・サーキットで開催された2023年F1第11戦イギリスGPではドライバーズタイトル3連覇を目指すマックス・フェルスタッペン（レッドブル）がポール・トゥ・ウィンを飾り、今季通算8勝目をあげた。
■F1イギリスGPで大躍進を遂げたマクラーレン
だが、このレースでひときわ目立ったのは、マクラーレンの大躍進だろう。前戦オーストリアGPでは予選で4番手となり、決勝も表彰台まであと一歩の4位で終えていたランド・ノリスが、ホームレースのイギリスでは予選であわやポールポジション獲得かという快走を見せた。
惜しくもポールポジションは約コンマ2.5秒差でフェルスタッペンに持っていかれたものの、2番グリッドからスタートしたノリスはスタート直後にはフェルスタッペンをかわして一時トップに立つなどの活躍を見せ、最終的にはフェルスタッペンと3.8秒差の2位でフィニッシュしている。
それだけではない。ノリスのチームメートでルーキーのオスカー・ピアストリも予選3番手に食い込む活躍を見せると、決勝ではルイス・ハミルトン（メルセデス）に順位を譲ったものの、堂々の4位フィニッシュを果たしている。
マクラーレンは今シーズン序盤にはあまり元気がなく、イギリスGPを迎える前にはコンストラクターズランキングも6番手に位置していた。だが、このレースでアルピーヌを逆転して5番手に浮上。上位4チームとのポイント差はまだかなり大きいものの、今後はメルセデス、アストンマーティン、フェラーリと互角の戦いができるのではないかと期待されている。
■次戦ハンガリーGPでは苦戦も？
だが、マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは、シルバーストンでは速さを示すことができたものの次戦の舞台となるハンガロリンクではまた苦戦を強いられる可能性もある示唆し、次のように語っている。
「ハンガリーは低中速コーナーばかりだし、あそこでは気温も高くなるはずだからね」
高速サーキットであるシルバーストンで好パフォーマンスを発揮したマクラーレンが、壁のないモナコとも形容されることのある低速サーキットのハンガロリンクでどういうパフォーマンスを示すことができるのかに大きな注目が集まるのは間違いないだろう。
ハンガロリンクで開催される次戦2023年F1第12戦ハンガリーGPは、21日（金）に開幕し、23日（日）に決勝が行われる。
