2026年「アストンマーティン・ホンダ」が誕生する。
●【ライブ中継】ホンダ、2026年F1復帰発表へ 24日午前に三部社長とHRC渡辺社長が記者会見
そんな興味深いニュースがイタリアから発信され、世界中のメディアが報じている。
■ホンダは2026年から2030年まで参戦する
本日『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、次のように報じている。
「ホンダのF1撤退は短期間で終わるだろう」
「ホンダは、現在レッドブルの外部サポート(OEM)を続けているが、2026年、アストンマーティンにエンジンを供給し、グランプリに復帰する予定だ」
「HRCに近い筋からの情報によると、少なくとも2026年から2030年まで日本の巨人(ホンダ)がF1に参戦することを発表することになり、本日、記者会見が予定されていたが、正式発表は明日に延期された」。
■ホンダが復帰する理由は「新しい技術規則」か?
復帰する理由として挙げられているのは「新しい技術規則」だ。
「3シーズン後(2026年)にパワーユニット(PU)の電気出力と熱出力が同じ比率(50%-50%)で1000馬力程度になることを予見する新しい技術規則が関連している」と『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は報じている。
■本気でF1チャンピオンを狙うアストンマーティン
アストンマーティンにとっても、ホンダは最優先の選択肢と言える。
アストンマーティンは現在コンストラクター選手権2位につけているが、メルセデスから購入しているパワーユニット、ギアボックス、リアサスペンションを使用しており、これはデザイン上の制約や、パワーユニットが他と同じという制約がある。
本気でチャンピオンを獲るという大きな野望を抱くオーナーのローレンス・ストロールにとって、現チャンピオンエンジンを独占できるのは願ってもないチャンスであり、ワークスエンジンが必要なのはF1界で働く者なら誰もが分かっていることだ。
■アロンソとホンダは大丈夫?
懸念事項はいくつかある。メルセデスを傘下に置くダイムラー社はアストンマーティン社の少数株主にもなっていること、そしてフェルナンド・アロンソとホンダの過去の複雑な関係だろう。
しかし、2026年にはフェルナンド・アロンソは45歳になることから、そのまま居続ける可能性は期待しないほうがいいだろう。もちろん息子のランス・ストロールについては言うまでもなくそのシートは安泰だ。
そうなると、一気にトップドライバーたちが1つのシートを巡って争うことにもなりそうだが、そのシートはとても高価なものになるだろう。
アストンマーティン・ホンダは、2024年末にフェラーリとの契約が切れるシャルル・ルクレール(フェラーリ)にとっても魅力的なシートになるはずだ。
いずれにせよ2026年からのルール変更は、フォード、アウディの参戦に続き、現在世界一のホンダも再参戦を探るほど魅力的であり、F1が描いた通りの方向に向かっている。