フェラーリのカルロス・サインツ「今年のアストンマーティンが速いという噂は12月から聞こえてきていた」
フェラーリのカルロス・サインツが、アストンマーティンの2023年型F1マシンが昨年よりも大きくパフォーマンスを向上してくるだろうという噂はすでに昨年の12月から耳に入っていたと認めた。
■苦戦が予想されるフェラーリとメルセデス
今週末に2023年F1開幕戦が行われるバーレーン・インターナショナル・サーキットで先週行われた公式プレシーズンテストでは、昨年のチャンピオンチームであるレッドブルが非常に好調であることを示した。
その反面、現時点ではレッドブルのライバルであるフェラーリやメルセデスはやや後れをとっていると考えられている。
例えば、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、フェラーリは1周では「非常に速く」見える一方で、長いスティントではタイヤの摩耗に苦労しているように見えると母国オーストリアの『Krone（クローネ）』に語っている。
2日（木）に母国スペインの記者団からそのことについて質問されたフェラーリのカルロス・サインツは、次のように答えている。
「もしすべてがわかっているのなら、どうして僕にインタビューするんだい？」
また、今年はメルセデス移籍後2年目のシーズンを迎えることになるイギリス人ドライバーのジョージ・ラッセルは、今週末のバーレーンGPでのメルセデスは「よくても2位争いだろう」とコメントしたと伝えられている。
■アストンマーティンがナンバー2浮上の可能性も
一方、2022年にはコンストラクターズランキング7位だったアストンマーティンが、この冬の間に大きく前進したことも明らかであり、F1関係者の中には開幕戦の決勝でアストンマーティンがフェラーリやメルセデスの前でフィニッシュする可能性もあると考えている者もいる。
サインツによれば、今年のアストンマーティンが大きな進歩を遂げるだろうという噂はすでに昨年のうちに耳に入っていたという。
「彼らは自分たちが興奮しているのを隠そうとしていたんだと思う。だけど、正直なところ、その噂は12月から流れていて、全チームに届いていたよ」
アストンマーティンについてそう語った28歳のサインツは、次のように付け加えている。
「つまり、テストで目にしたことは、多かれ少なかれ、僕たちみんなが予想していたことだったんだ。すごく良すぎて隠し切れなかったんだろうね」
現時点での各F1チームの本当の位置が明らかとなる開幕戦バーレーンGPの予選は4日（土）の24時に、同決勝は5日（日）の24時にスタートする。
