セルジオ・ペレス(レッドブル)が、ダニエル・リカルドのレッドブル復帰が自分の将来を脅かすことにつながるとは思っていないと主張した。
■リカルドはペレスの後任候補?
2022年シーズン終盤には、チームオーダー論争をめぐってメキシコ人ドライバーであるペレスと現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンとの間に確執問題があることが顕在化した。
それとほぼ同時期にレッドブルは2022年限りでマクラーレンのシートを失ったダニエル・リカルドと今季のサードドライバー契約を締結したが、これによりレッドブルが近い将来ペレスに替えてかつて2018年までレッドブルに所属し、チームに通算7勝をもたらしたリカルドの起用を考えているのではないかとの噂もささやかれるようになっている。
レッドブルが3日(金)にニューヨークで行った2023年型マシンのカラーリング及びフォードとの2026年からの提携発表会において、チーム代表であるクリスチャン・ホーナーはレッドブルは現在のドライバーの中で「最高のペア」を擁していると発言している。
だが、これを聞いた者の中には、ホーナーが言及したのはフェルスタッペンとペレスではなく、フェルスタッペンとリカルドのことなのではないかと考えた者もいたようだ。そして、そうした者たちによると、ホーナーは意図的にペレスにプレッシャーをかけているのではないかという。
■ライバルはリカルドだけではないとペレス
だが、ペレスはそうした噂に対し、3日(金)に次のように主張した。
「マックスと僕は、チームにタイトルをもたらすために一緒に取り組まなくてはならないんだ」
「だからこそ妥協が必要だし、常にチームが最優先されなければならない。マックスあるいは僕だけの問題じゃないんだ」
「レッドブルにいる以上、ベストを尽くさなければならない」
「ダニエルがここにいてもいなくても関係ないよ。だって、レッドブルはグリッドにいるほとんどのドライバーの中から好きな者を選ぶことができるんだからね」
■チーム代表は2023年もフェルスタッペン有利を予想
ともあれ、2023年もレッドブルがフェルスタッペンとペレスのコンビで戦うことは間違いない事実であり、コース上でこの2人がポジション争いをする場面を見られることもあるだろう。
だが、ホーナーは今シーズンもフェルスタッペンがペレスに対して優位なポジションを維持するだろうと考えている。
「マックスの状態を考えれば、フルシーズンを通じて倒すべきドライバーはやはり彼だと思う」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったホーナーは、次のように付け加えた。
「チェコ(ペレスの愛称)はそのために努力しなければならない。なぜなら、それ以外にレースをする理由はないからね。しかし、現実にはマックスが再びタイトルに挑戦する可能性が最も高いと私は思うよ」