最近、暗号資産取引所『FTX』が経営破綻に陥ったことが大きな注目を集めたが、その影響は最終的に全てのF1チームにも及ぶかもしれない。
メルセデスF1チームにはまさにその『FTX』がスポンサーとしてついていたが、もちろんそのロゴはすでにメルセデスF1マシンからはずされている。
しかし、メルセデス以外にもほとんどのF1チームが暗号資産企業をスポンサーに持っているのが現状だ。
フェラーリは『Velas』、アルピーヌは『Binance』、レッドブルは『Bybit』、アルファロメオは『Floki』、アルファタウリは『Fantom』、マクラーレンは『Tezos』、アストンマーチンは『crypto.com』といった具合だ。そして『crypto.com』はF1のグローバルスポンサーも務めている。
そして、今回の『FTX』の破綻をきっかけに暗号資産産業全体の業績が不透明となり、最終的には誰もがその影響を受ける可能性もあると懸念されている。
「どのチームにもそういうスポンサーがついているし、F1組織もそうだ」
「FTXは堅実な企業と考えられていたが、その倒産は我々だけでなく、暗号資産産業全体にとって大きな打撃となるものだ」
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』にそう語ると次のように付け加えた。
「80億ドル(約1兆700億円)の赤字を抱えたこの倒産は、業界全体がいかに制御不能であるかを示すものだよ」