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来週末のF1ブラジルGP開催に暗雲・・・政治情勢による道路閉鎖が続くサンパウロ

2022年11月02日(水)19:01 pm

来週末にサンパウロのインテルラゴス・サーキットで開催が予定されている今季のF1第21戦ブラジルGP(13日決勝)だが、その上空に暗雲が立ち込めているようだ。

■大統領選挙の結果に反発する市民が抗議活動

ブラジルでは10月30日(日)に大統領選挙の決戦投票が行われたが、2003年から2期8年にわたって左派政権を率いていたルラ・ダ・シルバ元大統領が50.9%、右派の現職ジャイル・ボルソナロ大統領が49.1%の得票となり、僅差で現職のボルソナロ大統領が敗れてしまった。

そして、このことをきっかけに、ボルソナロ現大統領の支持者たちによる大規模な抗議行動と市民運動が勃発している。

■道路閉鎖がF1機材の輸送にも影響か

伝えられるところによれば、これまでのところ、デモや暴動に加え、サンパウロの国際空港周辺の道路を含む230か所以上の道路が封鎖される事態となっているようだ。

そして、フェラーリやその他のF1チームの機材を運ぶ輸送車がこの道路封鎖に巻き込まれた可能性もあるという。

その後の報道によると、ボルソナロ大統領はデモ参加者に対して「行き来する権利を阻害する」ことをやめるよう求める演説を行ったとされており、F1チームのトラックたちは最終的にインテルラゴスに向かったという情報もあるようだ。

■事態沈静化に動くブラジル

こうした事態を受け、日本の国土交通省にあたるブラジルの『Ministry of Infrastructure』は声明を出し、自由な移動が「できるだけ早く再開されるよう」取り組んでいるとし、次のように付け加えている。

「国民の往来の権利を確保することに加え、重要なサービスや道路貨物輸送の運営を維持することが不可欠だ」

以前から治安問題が懸念されることも多かったサンパウロでのF1だが、こうした状況のもとで来週末のF1が滞りなく開催できるのかどうか、今年も心配な状況を迎えているのは確かだ。

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