レッドブルF1は、期待されているポルシェとのワークス契約がまとまらない場合、これまでのように単独で活動することになる。
フォルクスワーゲンの新CEOで現ポルシェCEOのオリバー・ブルーメが、ポルシェの2026年F1参戦に関する話し合いが「まだ続いている」と認めたことを受けて、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はこのように主張した。
■ホンダ復活も期待?
実際、ホーナーはレッドブルが独自のエンジンプログラムであるレッドブル・パワートレインズを先行させて稼働させていると語り、一方で2026年にホンダがワークスに復帰するといううわさを加速させている。
「ドイツだけでなく、F1に興味を持っているメーカーもある」とヘルムート・マルコ博士はザントフォールトで『Sport1』に語った。
「ポルシェに関しては、ブルーメ氏とその仲間は我々にとって未知の存在ではない」
■レッドブルは外部に影響を受けないのがDNA
パドックでの大きなうわさは、レッドブルがポルシェの要求に反発し、50パーセントのチーム買収がどの程度の支配力、影響力、哲学を伴うものなのか、というものだ。
「レッドブルが検討するものはすべて、チームの長期戦略に合致するものでなければならない」と語るホーナー。「我々のための時間はまだ十分にあるんだ」
「メーカーやパートナーとのどんな関係も、レッドブルに合うはずだ。企業によって支えられているチームではないということは、我々のDNAの一部であり、それが我々なんだ」
「それは我々の強みのひとつであり、将来的には絶対必要な条件だ。僕らには奥行きのある素晴らしいチームがあるし、パワートレイン側ではエキサイティングな新章をスタートさせている。だから、我々は順調なんだ」
「このプログラムにパートナーを加えるかどうかは、時間が経てばわかることだ。しかし、現在の計画では、我々は自分たちだけでやっていくつもりだ」とホーナーは付け加えた。
つまり、ポルシェに売り渡すのではなく、VW傘下のポルシェが「我々がどのようにレースに臨むかという文化の中で、この招待を受け入れたいかどうか」を決める必要があるとホーナーは主張している。