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今週末のF1ベルギーGPでアウディがF1参戦計画を正式発表か?

2022年08月24日(水)18:20 pm

今季のF1第14戦ベルギーGP(28日決勝)が開催される今週末のスパ・フランコルシャンにおいて、アウディが2026年からF1に新規参入することを正式に発表することになるかもしれない。

■ザウバーがアウディのワークスF1チームに?

情報筋によると、フォルクスワーゲン傘下にあるアウディは、現在アルファロメオという名称でF1にエントリーしているザウバーの過半数の株式を買収することになるという。

その情報が正しければ、2026年からはザウバーがアウディのワークスF1チームに姿を変えることになるわけだが、その場合、シャシーは引き続きスイスのヒンウィルにあるザウバーのファクトリーで開発され、搭載されるエンジンはドイツ国内にあるアウディの拠点で製造されることになるという。もちろん、そうなれば、アルファロメオとの契約はそれまでにどこかの時点で解消されることになるだろう。

また、うわさによれば、FIA(国際自動車連盟)のセーフティディレクターを務めていたことで知られるオーストラリア出身のアダム・ベーカーが、アウディのF1プロジェクトのリーダーを務めることになると考えられているようだ。

■アウディとザウバーの交渉には一切関与していないとベルガー

これまでの報道によれば、2026年からのF1参入を計画していたアウディは、当初マクラーレンと交渉を行っていたと考えられている。だが、マクラーレンがアウディによるチーム株式買収案を受け入れなかったことで、その交渉は不調に終わったようだ。

その後、アウディは交渉相手をザウバーに変えたわけだが、その背後で動いたのが元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーだったのではないかとのうわさもある。

実際のところ、アウディにマクラーレンを紹介したのは自分だったとベルガーは認めている。

しかし、かつてマクラーレンやフェラーリで活躍し、F1引退後は一時期トロロッソ(現アルファタウリ)の共同オーナーを務めていたこともあるベルガーは、ザウバーの件に関しては一切関与していないと主張している。

「私はアウディとF1コンサルタント契約を結んではいないよ」

『motorsport-total.com』にそう語ったベルガーは、次のように付け加えた。

「私はザウバーとの間に密接な関係はないし、知り合いもほとんどいないんだ。私はザウバーとアウディの話し合いには一切関与していないよ」

■ポルシェとレッドブルの計画も近日中に発表へ

ともあれ、伝えられるようにベルギーGPでアウディがF1参入を正式発表することになれば、その次にはポルシェがレッドブル・レーシングの株式50パーセントを買収する計画であることも発表されることになるだろうと推測されている。

アウディとポルシェのF1参戦発表がここまで遅れたのは、メルセデスやフェラーリなど既存のエンジンメーカーが2026年に導入される新たなF1エンジンルールに抵抗を示したことから、それがまとまるのにかなりの時間を要することになったためだった。

しかし、今月16日(火)にはついにその新レギュレーションが正式に承認されており、アウディとポルシェが2026年からのF1参戦を発表するのは時間の問題だと考えられている。

■F1で一番重要なチームはフェラーリだとマッティア・ビノット

ポルシェとアウディのF1参戦に抵抗を示したと伝えられているフェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、「我々は恐れているわけではない」と語り、次のように付け加えた。

「だが、フェラーリは最初からそこにいたんだ。我々は何がF1の未来にとっていいことなのかを知っていると思う。新参者は歓迎だが、フェラーリ以上に重要であってはならないんだ」。

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