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ハースF1がミック・シューマッハとの契約交渉を棚上げとの報道

2022年08月05日(金)22:14 pm

ドイツのテレビ局『RTL』と『ntv』が報じたところによれば、ハースは、夏休み期間中にミック・シューマッハとの2023年に向けた契約交渉を行うつもりはないようだ。

アメリカに本拠を置くハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、少し前には2023年に向けたドライバーラインアップを検討する適切なタイミングはF1が夏休みを迎えたときだと語っていた。

シュタイナーは、今シーズン開始直前にロシアのウクライナ侵攻問題によって契約が解除されたロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンの後任として2年ぶりにチームに復帰したケビン・マグヌッセンとはすでに2023年の契約を結んでいることを明らかにしている。

つまり、問題はシューマッハが来年もハースに残留することになるのか、あるいは別のドライバーを起用することになるのかという点に絞られている。

■来季のラインアップ決定に時間をかけられるハース

しかし、ドイツで行われた報道によれば、ハースは現在、F1界の伝説的ドライバーであるミハエル・シューマッハの息子との「契約交渉を中断」しているという。

「チームのボスであるギュンター・シュタイナーは、もはやドライバーとの契約延長交渉を急いでいない」

そう報じた『RTL』は、これは最近のドライバー市場の動きが原因だろうと示唆し、次のように付け加えている。

「それはつまり、ハースは、現時点では自分たちがドイツ人(シューマッハ)にとってF1での居場所を確保するための唯一の手段であることを十分承知した上で、時間的要因に頼ることができるということだ」

■フェラーリとシューマッハの関係にも変化?

さらに、アカデミードライバーとしてフェラーリの契約下にあるシューマッハだが、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットがシューマッハのポテンシャルについて「もはや確信していない」と報じられる中、これまでと同じようにフェラーリの支援を期待することも難しくなってきているのではないかとのうわさもある。

こうした中、シューマッハにとっての最後の選択肢は、フェラーリとの関係を絶って、例えばメルセデスやレッドブルなど、ほかのF1チームのドライバー開発プログラムメンバーとしての道を探ることかもしれないとも言われている。

実際のところ、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは少し前に、シューマッハに才能があるのは間違いなく、自分たちも注目しているという趣旨のコメントを行っていただけに、そうした可能性が全くないわけではないだろう。

だが、レッドブルの見方は違うようだ。

レッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、シューマッハについて母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙に次のように語っている。

「彼は昨年に比べるとよくなったよ」

「だが、彼はずっとフェラーリのプログラムに参加していた。だから、私のレーダーに映ったことは一度もないよ」

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