レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、今年はフェラーリとの間でお互いに敬意を払いながら戦うことができていると語った。
2021年には最終的にマックス・フェルスタッペンが初のF1ドライバーズタイトルを手にしたが、そこに至るまで、そしてシーズン最終戦が終わったあとも、最大のライバルであったメルセデスとはコース内外での戦いが繰り広げられていた。
ホーナーは、それに比べれば、今年のレッドブルとフェルスタッペンはフェラーリやシャルル・ルクレールとの戦いをより楽しむことができていると主張している。
■フェラーリとの間には政治的争いはない
「サーキット上で争われる戦いになっているよ」
『Eurosport(ユーロスポーツ)』にそう語ったホーナーは次のように付け加えた。
「サーキットの外で政治的なことやくだらないことが起こることはあまりないんだ」
これは明らかにメルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフに向けた“いやみ”だろう。
ヴォルフは、先週末のF1フランスGPが開幕する前に、ルイス・ハミルトンがついに優勝を狙えるマシンを手に入れたかもしれないと語っていた。
「彼らは先週末の前にそう言っていた。だが、マックスはそれをいとも簡単にコントロールすることができていたよ」
そう語ったホーナーは、「トトが夏休みの間もずっとマシンを改良するために働き続けると言ったと聞いたよ」と続けると、笑いながら次のように付け加えた。
「もちろん、それは違法だろうけどね」
■フェラーリとの間にあるのは“心からの尊敬の念”
ともあれ、7度年間F1王者となった実績を持つハミルトンだが、現時点でランキングトップのフェルスタッペンとの差は106ポイントに開いており、今季のタイトル獲得はほぼ絶望的だ。
そして、現時点においてフェルスタッペンの2年連続でのタイトル獲得を脅かす可能性があるのは、ランキング2番手に位置しているフェラーリのルクレールだ。しかし、こちらもすでに63ポイントもの差がついてしまっている。
まだ今年のタイトル争いが今後どういう展開を見せることになるのかはわからないが、昨年の今頃とは違い、レッドブルに余裕があるのは確かだろう。
そうしたこともあってか、ホーナーは、レッドブルは今年のフェラーリとのバトルに満足していると次のように語っている。
「この非常に競争力のある2つのチームの間には、尊敬の念があるんだ」
「我々はレースごとに接戦を繰り広げているし、ドライバーたちやチームの間には心からの尊敬がある。それはいいことだよ」。