ハースでは今週末にブダペストのハンガロリンクで開催される今季のF1第13戦ハンガリーGP(31日決勝)に、待望のアップグレードパッケージを投入することを予定している。
■ハンガリーGPに持ち込まれるアップグレードマシンは1台だけ
しかし、伝えられるところによれば、そのアップグレードされたマシンを手にするのはケビン・マグヌッセンだけとなり、チームメイトのミック・シューマッハは引き続きこれまでのマシンで戦うことを余儀なくされるようだ。
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、これに関して『f1-insider.com』に次のように語った。
「我々は1台分のスペアパーツを用意することさえ難しいだろう」
「今年はアクシデントが多かったから、材料はすべて使い切ってしまったんだ」
■ブダペストなら今のマシンでも十分に戦えるとシューマッハ
シュタイナーが指摘したように、今季大きなクラッシュを何度か起こしているシューマッハは、ハンガリーでアップグレードマシンを使えないことについて質問されると、第12戦フランスGPが開催された先週末のポール・リカール・サーキットで次のように答えた。
「僕にはそれで問題はないよ」
「ブダペストのサーキットは実際のところ僕たちに合っているはずなんだ。だから、新しいパッケージがなくても、あそこではうまくやれるよ」
伝えられるところによれば、ハースのアップグレードマシンはサイドポッドとフロアに大幅な改良が施されたものになるようだ。
シュタイナーは、ハンガリーでアップグレードされたマシンを1台だけ投入するのは、そうすれば「夏休みの間にすべてを分析できる」からだとしている。
■ハンガリーではシューマッハのグリッドペナルティを回避
一方、先週末のフランスGPではマグヌッセンが年間許容数を超える4基目のエンジンコンポーネントを投入したことでグリッド降格ペナルティを受けたが、現在3基目の主要コンポーネントを使用しているシューマッハについても、近いうちにグリッドペナルティを受ける可能性が指摘されている。
だが、シュタイナーは、少なくとも今週末のハンガリーでシューマッハのマシンに規定数を超えるエンジンコンポーネントを投入することは予定していないと次のように語っている。
「どうしてもそうせざるを得ない状況でなければ、ブダペストではやらないだろう」。