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【レッドブル】ポルシェとのコラボを正式に発表できるのは「秋」になるとチーム首脳

2022年07月08日(金)23:52 pm

レッドブルとポルシェが今週末に今季のF1第11戦オーストリアGP(10日決勝)が開催されるレッドブルリンクにおいて、2026年からのコラボレーションを正式に発表する可能性はなさそうだ。

実際のところ、新たなF1エンジンレギュレーションが導入される2026年には、フォルクスワーゲン傘下にあるポルシェとアウディがそれぞれエンジンサプライヤーとしてF1に参入することがほぼ確定している状況だ。

そして、それが正式発表されるのは、レッドブルのホームレースが開催されるレッドブルリンクになるだろうとのうわさがささやかれていた。

だが、当初今年の6月にはその新エンジンレギュレーションがFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)によって正式に承認されると考えられていたが、現在その手続きに遅れが生じてしまっている。

■ポルシェとの契約発表は秋になるだろうとレッドブル首脳

2026年以降はポルシェと手を組むことが確定的だと伝えられているレッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、その新F1エンジンレギュレーションが正式に確定するまでポルシェは何も発表することができない状況だと語り、『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に次のように続けた。

「現実的には秋になるよ」

「私が知っているのは、レギュレーションが整えばフォルクスワーゲングループが参加することになるということだけだ。そして、まだそうなってはいない」

マルコによれば、2026年に導入予定の新エンジンレギュレーションに関しては、すでに基本合意には至っているものの、「フェラーリが排気システム回りにさらに修正を加えることを望んでいる」のだという。

その交渉が完了するのはいつになるのかという質問に対して、マルコは次のように答えている。

「もともとは6月末の予定だったが、最近では7月末と言われている。だが、それもかなり難しいね」

■2026年からはレッドブルが内燃機関、ポルシェが電子制御面を担当か

新レギュレーションの正式確定が遅れているとは言え、いずれどこかのタイミングでこの問題もクリアされることになるだろうし、そうなれば、レッドブルとポルシェが正式に2026年から手を組むことを発表することに支障はなくなるはずだ。

うわさによれば、2026年以降はレッドブルのエンジン部門である「レッドブル・パワートレインズ」が内燃機関の開発を行い、ポルシェが電子制御面を担当することになると考えられているようだ。

また、アウディに関しては、現在はアルファロメオというチーム名称でエントリーしているザウバーを買収し、自分たちのワークスF1プロジェクトを立ち上げることになると言われている。

■レッドブルでのオーストリアGPに存続の危機はない

一方、現在ベルギーGPを開催しているスパ・フランコルシャンと、フランスGPを開催しているポール・リカールが2023年のF1カレンダーからは姿を消すことになるとうわさされている。だが、マルコはレッドブルのホームレースとなるオーストリアGPは安全だと主張している。

「レッドブルリンクは常に非常に評価の高いグランプリだし、レッドブルもグリッドの20パーセントを占めているんだ」

レッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリを加えれば20台中4台のマシンをグリッドに送り込んでいることに言及しながらそう語ったマルコは、ほかのF1開催候補地がもっと多額の開催権料を支払うという条件を提示する可能性もあることは確かだと認めつつ、2024年で現在の開催契約が満期を迎えるレッドブルリンクが2025年以降もF1カレンダーに残るのは間違いないと次のように付け加えている。

「伝統的なサーキットが維持されなければならないのは明らかだ。レッドブルリンクは危機に瀕してはいないよ」。

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