今シーズン序盤はライバルたちを大きく引き離していたフェラーリだが、その後信頼性の問題やミスの発生により、現時点でのドライバーズランキングではシャルル・ルクレールがトップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に49ポイント差の3番手、コンストラクターズランキングではレッドブルと76ポイント差の2番手に位置している。
こうした中、すでに今年もフェラーリがタイトルを獲得するのは難しいだろうと予想しているF1関係者やメディアも少なくないようだ。
だが、かつてフェラーリで戦った経験を持つ元F1ドライバーのジャン・アレジは、フェラーリが2022年のタイトル獲得を諦めるのはまだ早いと主張している。
「このような厳しい選手権では、ギアボックス、エンジン、油圧システム、その他すべてが限界のところまできているんだ。技術的なトラブルを抱えてしまったが、それはどのチームにも起こりうることだよ」
イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』にそう語った58歳のアレジは、来週末にシルバーストン・サーキットで開催される第10戦イギリスGP(7月3日決勝)に言及しながら次のように付け加えている。
「今年の選手権はまだ半分も終わっていないよ。反撃のための時間やチャンスはまだたっぷりあるし、チャンピオンに報いるサーキットである次のシルバーストンから始めていけばいいんだ」