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元ハースのニキータ・マゼピン「F1はロシアGPのプロモーターに返金する」

2022年06月23日(木)6:56 am

ニキータ・マゼピンが、ロシアGPの前プロモーターがF1から開催権料の返金を受けることになるだろうと語った。

■ハースに報酬支払いを求めて訴訟を起こすマゼピン

2021年にハースでF1デビューを飾ったロシア人ドライバーのマゼピンは、今年もハースで2年目のF1シーズンを迎えることになっていた。

だが、ウクライナに侵攻したロシアに対する西側の制裁が広がる中、F1は9月に開催される予定となっていたロシアGPの開催をキャンセルするとともに、現地プロモーターのロスゴンキと結んでいたF1開催契約そのものを解約。これによって、今後ロシアでF1が開催される可能性は現時点ではほぼゼロとなっている。

こうした世界的な動きを受け、ハースはタイトルスポンサーを務めていたロシアの化学肥料会社『ウラルカリ』、さらにはその支援を受けていたマゼピンとの契約を解除していた。ウラルカリもマゼピンも、西側のロシア制裁リストにその対象として含まれていたためだ。

2022年シーズン開幕直前に突然解雇された形となったマゼピンだが、最近になってハースに対して今年の報酬支払いを求める訴訟手続きを進めていることを明らかにしている。

■F1は根拠なく前受金を返金していないとロシアGPの前スポンサー

こうした中、先週には、ソチで開催される予定だったロシアGPのタイトルスポンサーを務めていたVTB銀行が何らかの形で中止されたレースの補償に動くことはないだろうと伝えられていた。

「我々が補償するかって?」

「それどころか、我々がロスゴンキと別れたのは、ロスゴンキがロシアでF1を開催するために前金を払ったものの、その金を取り戻せないためなんだ」

ロシアのメディアグループ『RBC』の番組にそう語ったVTB銀行のアンドレイ・コスチン会長は「これまでのところ、金を返さない根拠は何もないよ」と付け加え、F1はキャンセルしたレースの前金を正当な根拠なく返金していないと主張していた。

■自分が得た情報によればF1は返金するつもりだとマゼピン

しかし、ウラルカリを率いる大富豪の父を持つ23歳のマゼピンは、それとは異なる情報を持っているようだ。

今年初めに解雇されたことについてF1が組織としてどのような反応を示したのかと質問されたマゼピンは、ロシアの『Championat(カンピオナ)』に次のように答えた。

「僕は彼らがそれにどう反応したのかは知らないよ」

「僕は彼らと契約していたんじゃない。この問題はまったく彼らの権限に属するものではないからね」

「それはそうと、僕は前FIA会長(ジャン・トッド)、現会長(モハメド・ベン・スレイエム)、そしてF1のリーダーたちと非常に良いすごくいい関係を持っているんだ」

「そして、僕が得た情報によれば、F1では中止されたロシアGPの代金をロスゴンキに支払う用意があると言うことができるよ。それによって礼儀作法を示すつもりなんだ」

「ビジネス上の関係だし、乱暴な真似をすることはできないよ。それは間違いだからね」

そう語ったマゼピンは次のように付け加えた。

「残念ながら、誰もがそれに従って動くわけではないよ」。

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