シャルル・ルクレール(フェラーリ)が、今週末に行われる2022年F1第7戦モナコGP(29日決勝)では“大きなリスク”を冒すことはしないと語った。
■昨年は決勝をスタートできなかったルクレール
ルクレールは昨年のモナコGP予選でポールポジションを獲得したものの、予選Q3で2回目のアタックでウォールにクラッシュしてしまった。このクラッシュによりギアボックスのダメージが心配されたものの、フェラーリでは問題はないと判断。
ところが、決勝前のレコノサンスラップ中にそのマシンの駆動系にトラブルが発生し、ルクレールは決勝をスタートすることなくモナコでのレース週末を終えていた。
ルクレールは、バルセロナで行われた前戦スペインGPではマシントラブルによるリタイアに終わり、レッドブルのマックス・フェルスタッペンにポイントランキングトップの座を明け渡している。それだけに、モナコで反撃に出たいという気持ちも強いはずだ。
■ポイントをとることが重要だから今年はリスクを冒さない
だが、モナコ出身ドライバーである24歳のルクレールは、フランスの『L'Equipe(レキップ)』に次のように語った。
「僕は市街地サーキットが大好きだし、リスクとたわむれるのが好きなんだ」
「このようなサーキットではミスは許されない。本当にアドレナリンを感じるよ」
「去年は最前列グリッドを確保するには奇跡が必要だとわかっていたから、ポールポジションを獲得するために大きなリスクを冒したんだ。そして、僕はウォールにぶつかってしまった」
「今回は、そんなに大きなリスクをとるつもりはないよ。なぜなら、この選手権を戦う上でポイントが非常に重要であることを理解しているからね」
「だけど、僕は自分のアプローチを変えるつもりはないし、自分の伝統は守っていくよ。特に家で寝ることはね」
■望んでいるのはフェラーリをトップに返り咲かせること
そう語ったルクレールは、自分はフェラーリに2022年のF1タイトルをもたらすことだけに集中していると次のように続けた。
「フェラーリでタイトルをとることだけが僕の望みなんだ」
「相手がマックスでも、ルイス(ハミルトン)でも、あるいはほかの誰かでも、それは関係ないよ。僕はフェラーリをトップに返り咲かせたいんだ」
「でも、もちろん今週末のレースには勝ちたいよ。モナコは僕のホームだからね」
「ここは僕が学校に通っていた場所なんだ。子供のころにレースをしていたとき、先生たちはなぜ僕が授業に出ていないのか不思議に思っていたよ」
ルクレールはそう語ると、次のように付け加えた。
「家族や友人、そして僕を信じてくれている人たちみんなの前で勝てたら最高だよ」。