ミック・シューマッハ(ハース)は、フェラーリのようなトップチームにステップアップする準備ができていない。そう主張するのは、ミックの父ミハエルや、特にF1界のレジェンドの兄ラルフの側近であったフランツ・トスト(現アルファタウリF1代表)だ。
■あと3年は必要だ
オーストリア人のトストは2023年のアルファタウリの新しいドライバーを探している可能性はある。そのトストはF1参戦2年目で23歳のシューマッハにはフェラーリはまだ早いが、ハースから移籍する時期かもしれないと『Sport1(スポーツワン)』に語った。
「彼はあと3年は他でドライブしなければならないね。今のF1は、非常に複雑なんだ。ドライバーはトップレベルで走るために少なくとも3年の学習が必要だ。ジョージ・ラッセルやシャルル・ルクレールもその時間を必要としたんだ」
■トスト「まずはマグヌッセンに勝つこと」
しかし、シューマッハの最初の課題は、経験豊富なハースの新チームメイト、ケビン・マグヌッセンに追いつき、さらに打ち勝つことだとトストは言う。
「まずはハースでケビン・マグヌッセンをコンスタントに打ち負かし、彼らとともに成功を収めなければならない。それが今の彼の仕事であり、それ以外の何ものでもない」
■マグヌッセン「シューマッハは学ぼうとしている」
一方、29歳のマグヌッセンは、2022年にこれまでの経験を生かそうとするシューマッハの熱心さに感心したと認めている。
「ドライバーの間では、プライドが邪魔して質問できなかったり、それを弱点と見なしたりすることがあるからね。でも、彼はまったく気にせず、ただ学びたいだけなんだ」
「僕が彼を助けられるなら、それはチームの助けになるし、僕にとってもまた良いことだ。今回、僕はずっとリラックスしているよ」
さらにマグヌッセンは、小さなアメリカチームの中で自分がシューマッハを完全に支配しているわけではないと主張する。
「みんなが思っているほど大差はないよ。ミックは、まだ1年しか経験がないにもかかわらず、とても優秀だ。だから、チームのみんなが僕の言うことだけを聞いて、誰もミックの言うことを聞かないというようなことはないんだ」。