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メルセデス苦戦の原因はエンジン?50人も引き抜いたレッドブルF1の“戦略”成功か

2022年04月08日(金)6:03 am

現時点においてレッドブルF1よりもさらに大きな改善が必要なのはメルセデスだろう。

今季ここまでの2レースではいずれもポールポジションや優勝を狙える力がないことが明らかとなっていたメルセデスの2022年型マシンは、高速走行時にマシンが上下に振動してしまう“ポーポイズ現象”に苦しめられているほか、リアウイングの空気抵抗が大きすぎるという欠点があると言われている。

だが、最新のうわさによれば、メルセデスは今週末に今季の第3戦オーストラリアGP(10日決勝)が行われるメルボルンに新しいリアウイングを持ち込んではいないようだという。

こうした中、メルセデスの元モータースポーツ責任者であるノルベルト・ハウグは、『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』に次のように語った。

「このレギュレーションにおいてマシンを改善したり、シーズン中に修正を加えたりするのは、今はとりわけ難しいんだ」

「何かが根本的に機能していないのであれば、それには時間がかかるだろう」

ハウグはさらに、パワー不足が指摘されている2022年仕様メルセデスエンジンに関して、今年からF1燃料がエタノールを10パーセント含有する新燃料E10に変わったことに苦しんでいるのだと次のように語っている。

「E10の開発がライバルたちほど進んでいるとは思えないんだ」

「私はメルセデスの人たちを非常によく知っているし、それがまだ解決しなければならない課題だよ」

■レッドブルF1、メルセデスから50人も引き抜いた影響も

一方、レッドブルのマルコは、ホンダの支援を受けながら自分たちで運営しているF1エンジン部門のレッドブル・パワートレインズがメルセデスから50人にも及ぶエンジンスタッフを引き抜いたことも現在のメルセデスが苦しんでいる原因のひとつだと考えている。

「我々のアドバンテージは、非常に多才なチームを持っていることなんだ」

「ホンダにいた人たちが我々のプロジェクトのために雇われており、メルセデスの熟練者も何人か移ってきている」

『formel1.de』にそう語った78歳のマルコは次のように付け加えた。

「メルセデスの状況を詳しく知っているわけではないが、新しい燃料と何か関係があるに違いないね。また、あそこを去った人たち全員の影響もあると考えるのが普通だろう」

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