オランダ人レーシングドライバーであるトム・コロネルによると、レッドブルの2022年型F1マシンのダイエットはかなりうまく進んでいるようだ。
同じオランダ出身であるマックス・フェルスタッペンとは家族ぐるみの付き合いがあることで知られるコロネルは、「非常に信頼できる情報源」から、マシンをスリム化し、ルールで定められた最低重量に近づけるためのレッドブルの努力が実を結びつつあることを耳にしたという。
■レッドブルF1マシン軽量化はすでに75%達成
「重量がすべてなんだ」
オランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』にそう語った50歳のコロネルは次のように続けた。
「非常に信頼できる筋から聞いたところでは、レッドブルはここ数週間で、この問題を75パーセントも解決したそうだ」
「マシンから約7キログラムが取り除かれたんだ。フロアやそのほかの多くのパーツをかなり軽量化したと聞いているよ」
コロネルによれば、マシンが約10キログラム軽ければ、2021年のF1チャンピオンであるフェルスタッペンは第2戦サウジアラビアGPが開催されたジェッダ市街地サーキットでは1周あたりコンマ2秒速く走ることができていたはずだという。
「50周すればそれは10秒になる。そう計算すれば、その差が非常に大きいのがわかるだろう」とコロネルは付け加えた。
実際のところ、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が少し前に、レッドブルでは第4戦エミリア・ロマーニャGP(24日決勝)で、マシンを軽量化するための新たなパーツを導入する予定だと語っていた。
その一部が今週末にメルボルンで行われる第3戦オーストラリアGP(10日決勝)で実戦投入されるのかどうかは不明だが、いずれにしても、エミリア・ロマーニャGPの舞台となるイモラ・サーキットではレッドブルがさらに競争力を増してくることが十分に考えられそうだ。