今季のF1開幕戦バーレーンGP決勝終盤にレッドブルのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのいずれもがリタイアとなったのは、単に搭載燃料が足りていなかったのではないかとの噂がささやかれている。
フェルスタッペンとペレスはバーレーンGP決勝終盤まで2番手と4番手に位置していた。だが、レースが終わりに近づくにつれ、フェルスタッペンは無線でステアリングとバッテリーに問題があるとチームに訴えかけるようになっていた。
そして、フェルスタッペンはスローダウンし、そのままピットへ。そして、これによって3番手に浮上したペレスもそのすぐあとにコース上で突然ストップ。レッドブルはこのレースで1ポイントも獲得することができずに終わってしまった。
レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、その原因は燃料システムにあったようだと母国オーストリアのテレビ局『ORF』に語り、次のように続けていた。
「バッテリーは何の関係もなかったよ」
「マックスはそう考えていたが、まだ最終的な解明はできていない。今のところ、すべて推測に過ぎないんだ」
オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙は、情報筋の話を引用しながら、燃料ポンプの故障とは考えられないと報じている。
さらに、メディアの中には、マルコとフェルスタッペンが「エンジンに燃料がない」とコメントしたことから、チームが本来搭載すべき燃料量の計算を間違えていたのではないかと憶測しているものもある。
しかし、マルコはその説を否定し、次のように語った。
「我々は1リットルまでタンクを空にするテストも行ったんだ。決定的な説明は何もないよ」
レッドブルの広報担当者は、「完全かつ包括的な調査」が現在行われているところだと語り、「これ以上のコメントは控えさせていただく」と付け加えている。