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「目標はF1タイトル獲得だが、2023年にそうできるとは言えない」とルノーCEO

2021年12月17日(金)11:32 am

2021年からアルピーヌという名称で戦っているルノーのF1ワークスチームだが、ルノーのCEOを務めるルカ・デ・メオが再び自分たちがチャンピオンチームに返り咲くことをあきらめてなどいないと主張した。

アルピーヌは、先週末に行われた今季のF1最終戦アブダビGPではマシンのリアウイングに「EL PLAN」という文字を掲げていた。

伝えられるところによれば、これは今季アルピーヌでF1復帰を飾ったフェルナンド・アロンソがよく口にしている言葉であり、文字通り「計画」という意味だ。

デ・メオによれば、その「計画」とは今後3年から5年のうちにF1タイトルを獲得することだという。

「計画について言えば、3年から5年の間に競争力をつけ、定期的にレースで勝てるようになり、最終的には世界選手権を勝ち取ることだ」

アロンソの母国であるスペインの『AS』や『Marca(マルカ)』にそう語ったデ・メオは次のように続けた。

「もちろん、それはアストンマーチン、フェラーリ、レッドブルなど、誰もが掲げている目標だ。結局のところ、誰もが勝ちたいと思っており、我々もいつかチャンピオンになることを夢見ながらここにいるんだ」

「だが、それは非常に難しいことだ。そして、我々のライバルたちは非常に優秀だ。だから、どうなるかなど分からない。電卓に数字を打ち込んで結果を出すようなわけにはいかないんだ。さまざまな要素が関わるからね」

「我々がこのカテゴリーで長期的に戦い、競争力を発揮したいと思っているのは確かだ」

「そして、2、3年のうちにはトップチームの仲間入りができるようになると思っている。時には勝ち、時には問題を抱え、時には表彰台に上がることができるだろう」

「しかし、ルノーは中団に位置してはならない。我々はもっと上を目指している。それがいつかは言えないよ。なぜなら、メディアはデ・メオが2023年にF1タイトルをとりにいくと言ったと書くだろうし、もしそうならなければ、我々には能がないということになってしまうからね」

「大切なのは、このスポーツに参加したい、このスポーツに投資したい、という姿勢を持つことだよ」

イギリスのエンストンにファクトリーを構えるアルピーヌだが、このチームがルノーとしてF1タイトルを獲得したのは2005年と2006年のことだ。もちろん、それは今年3年ぶりにF1復帰したフェルナンド・アロンソの働きによるものだった。

だが、そのアロンソもすでに40歳だ。デ・メオが数年後にアロンソが通算3回目のF1タイトルを獲得できると信じているとは考えにくい。

今後のアロンソの位置づけについて尋ねられたデ・メオは次のように答えている。

「正直なところ、ルノーは彼の家族でもあるので、今は非常にやる気に満ちていると思う。どこのチームでもいいというわけではなく、彼にふさわしい役割を提供できる環境が我々にはあるからだ」

「彼が続けるにあたってこれ以上の場所はないと思うし、我々もずっと彼を助けていくつもりだ。これまでも、そしてF1を終えてからもね」

F1関係者の中には、もしも本気でタイトルをとりたいと思っているとすれば、ルノーは今年から来年にかけて豊かな経験を持つアロンソを使って勝てるチームにするための基盤を整え、その後はフランス人ドライバーのエステバン・オコンと、来季リザーブドライバーを務めることになっている2021年のF2チャンピオンであるオスカー・ピアストリを組ませることを考えているのではないかと考えている者も少なくないようだ。

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