2021年のF1チャンピオンとなったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、ウィリアムズのニコラス・ラティフィにスマホの電源を切るよう助言した。
今季のF1最終戦アブダビGP決勝は最終ラップでフェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーテイクして優勝するという劇的な幕切れとなったが、そのきっかけとなるセーフティカー導入を招いたのがラティフィのクラッシュだった。
それ以降、一部のハミルトンやメルセデスのファンがソーシャルメディアを通じて“陰謀説”を唱えたり、ラティフィに対する非難中傷を行ったりする事態も起こっている。
カナダ出身のラティフィは、アブダビでのクラッシュについて次のように語った。
「もちろん、決して意図的にタイトル争いに影響を及ぼそうとしたわけじゃないよ。僕はミスを犯してしまい、自分のレースを台無しにしてしまったんだ」
「結果として影響を与え、ああいう機会を作ってしまったことについては謝るしかない。だけど、もう一度言うけれど、僕はミスをしただけなんだ」
アブダビGPを迎える前には、レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、フェルスタッペンは余計なプレッシャーを感じることがないように、メディアやソーシャルメディアから距離を置くようにしていると語っていた。
そして、メルセデスがアブダビGPの結果に対して異議申し立てを行うことをやめたことから、正式に2021年のF1チャンピオンとなることが確定した24歳のフェルスタッペンは、このほどラティフィに対して同じようなアドバイスを行っている。
「彼が賢明であれば、スマホの電源を切って、それを無視するだろうね」
母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』にそう語ったフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「僕は、ニコラスが休暇を楽しんで、来年はもっと強くなって戻ってくることを願うだけさ」