フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、来週末のF1モナコGP(23日決勝)以降は修正が加えられたパワーステアリングシステムを使用することになるようだ。
2005年と2006年のF1チャンピオンである39歳のアロンソは2年のブランクを経て今年アルピーヌからF1復帰を飾った。だが、ここまでのところはチームメートである24歳のエステバン・オコンのパフォーマンスに並ぶことができない状態が続いている。
しかし、アルピーヌもすでに新たな技術レギュレーションが導入される2022年シーズンに向けた新車開発にリソースの多くを注ぎ込んでおり、2021年型マシンをアロンソがうまく適用できるよう修正開発を行う余裕はないようだ。
実際のところ、アロンソも母国スペインの日刊スポーツ紙『Marca(マルカ)』に対し、2021年型マシンに大きな変更を加えても「意味がない」と次のように語っている。
「2022年を見据えれば、このクルマの基本理念を変えることに意味はないよ。今年の終わりまでに適応できるかどうかは僕次第さ」
しかし、アロンソはよりよく現在のアルピーヌF1マシンに適応できるようエンジニアに対してパワーステアリングのセッティングを修正するよう頼んだことを明かしている。
「僕がもっと快適に感じられるようにするためなんだ」とアロンソ。
「このクルマはパワーステアリングが違うんだ。だから、より感触がよくなるように、以前慣れ親しんだものと近いものにしたいんだ。これは僕のクルマだけのことだけど、それによってやりやすくなることを期待しているよ」
アロンソは、ステアリングシステムを修正することもあり、次戦モナコGPではもっといいパフォーマンスを見せることができると考えているようだ。
「このクルマはモナコでは本当に速いと思うよ。あそこでのパフォーマンスには期待できる」
アロンソはそう語ると、次のように付け加えた。
「僕が確実に改善しなければならないことのひとつは1周の速さを最大限に引き出すことだ。つまり、マシンをプッシュし、マシンに自信を持てるようにすることだよ」