F1の前最高責任者であるバーニー・エクレストンが、7月からスタートする2020年F1シーズンにおいてフェラーリがシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルをフェアに扱うことを期待していると語った。
フェラーリは2015年から事実上のナンバー1ドライバーを務めてきていたベッテルと2021年以降の契約を結ばず、来季は現在マクラーレンに所属しているカルロス・サインツを起用することを決めている。
これは、22歳のルクレールがすでにフェラーリの新たなナンバー1ドライバーになったことを意味するものだと受け止められている。
来週からついに2020年F1シーズンがスタートすることになるが、こうした状況のもとでベッテルとルクレールが激しい火花を散らすことになるだろうと予想している者も少なくない。
4回F1チャンピオンとなったベッテルとは個人的にも親しいことで知られている89歳のエクレストンだが、2020年シーズン限りでフェラーリ離脱することになったベッテルについてスイスの『Blick(ブリック)』に次のように語った。
「セバスチャンの唯一の目標はシャルルよりも速く走ることだ。予選もレースもね」
「フェラーリはチームオーダーをあきらめることもできるだろう。だが、私が望むのは彼らがセバスチャンをフェアに扱って欲しいということだけだ」
そう語ったエクレストンだが、仮に困難な状況を抱えることになったとしてもベッテルはそれに対応できるはずだと次のように付け加えた。
「セバスチャンは精神的にすごく強いし、すごく用心深いんだ。彼は本物のプロフェッショナルだよ」