オーストラリア出身の元F1ドライバーであるマーク・ウェバーは、フェラーリが2021年に向けてカルロス・サインツ(現マクラーレン)と契約したのは賢明な選択だったと考えているようだ。
フェラーリは2015年から所属していたセバスチャン・ベッテルとの関係を今年限りで解消することになったが、そのベッテルが2010年から2013年まで4年連続でF1チャンピオンになったときにレッドブルでチームメートを務めていたのがウェバーだった。
ベッテルに関しては、2021年に現チャンピオンチームであるメルセデスのシートを獲得できなければ、このままF1を引退する可能性も高いと考えられている。
だが、オーストリアの『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』からベッテルについて質問されたウェバーは次のように答えた。
「僕はギャンブラーじゃないから賭けるつもりはないよ。だけど、セブ(ベッテルの愛称)が休みをとって2020年に復帰するのは想像できるね」
フェラーリに関してはベッテルの後任にダニエル・リカルド(現ルノー)を据えるのではないかとのうわさもあった。しかし、実際にフェラーリが選んだのはスペイン出身のサインツだった。
フェラーリがリカルドではなくサインツを選んだことに驚いたかと質問されたウェバーは次のように答えている。
「そうでもないよ」
「カルロスは紳士的な性格だし、フェラーリにはうまく合うよ。彼はイタリアの文化や言葉にもぴったりだしね。そして、彼は速いよ」
「あのブランド(フェラーリ)にとって彼はいいと思うよ。2019年には強さを見せていただけに、いいんじゃないかな」
しかし、現在22歳のシャルル・ルクレールと25歳のサインツという若いドライバーコンビが抱えることになるプレッシャーは相当なものになるだろうと懸念している者も多い。
しかし、ウェバーはこれについて次のように語っている。
「僕に言わせれば、プレッシャーはカルロスあるいはシャルルではなく、チームが抱えることになるんだ」
「マラネロ(フェラーリ)はいい仕事をし、ドライバーたちに彼らが必要とするコンディションを与えなくてはならないんだからね」