今季のF1第19戦アメリカGPが開催されたオースティンにおいて、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が「フェラーリは不正行為」をしていたと語ったことが大きな話題となった。
フェルスタッペンのこの発言は、ライバルたちをしのぐ出力を発生しているフェラーリのエンジンについてのものだ。
フェルスタッペンの発言を受け、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットはレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)に激しく詰め寄り、法的手段に出る可能性も示唆したとも言われている。
この件について質問を受けたフェルスタッペンは、イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』に次のように答えた。
「これは慎重に扱うべき話題だし、僕はもうそのことについて話すつもりはないよ」
「それより、もう僕は前を向きたいんだ。僕はもうブラジルでのレースのことだけを考えているよ」
一方、最近たびたびコース上での接触事故を起こしたことでフェルスタッペンの攻撃的なドライビングスタイルに対する批判も高まっている。
こうしたことによってライバルたちとの関係が悪化するのではないかと心配していないかと尋ねられたフェルスタッペンは次のように答えている。
「僕たちはロボットじゃないし、誰だってミスを犯すことはある。とりわけ、限界まで攻めているときにはね」
「ミスを犯すことがいいときだってあるよ。それによって学ぶことができるからね」
フェルスタッペンは今季のF1第18戦メキシコGPでキャリア通算2回目となるポールポジションを獲得したものの、予選Q3での最後のアタック中にバルテリ・ボッタス(メルセデス)のクラッシュによる黄旗が振られていたもののそれを無視して減速を行わなかったことで3グリッド降格ペナルティーを受けてしまった。
その行為そのものはもちろん、フェルスタッペンが予選後に黄旗無視を正当化するような発言を行ったことが大きく問題視され、批判を受けることとなってしまっていた。
そのことについて質問されたフェルスタッペンは次のように答えている。
「僕はあまりにも正直過ぎるのかもしれない。それに、直接的過ぎるのかもね」