ロバート・クビサのウィリアムズでの立場が一層厳しいものになってしまったようだ。
●【決勝タイム結果】F1スペインGP決勝のタイム差、周回数、ピット回数
2011年のF1シーズン開幕前に参戦したラリーでの事故で大けがを負ったクビサは、8年のブランクをへて今年ウィリアムズからF1復帰を飾っている。だが、予選・決勝を通じてこれまで一度もチームメートのルーキー、ジョージ・ラッセルに勝つことができていない。
クビサはこれまでたびたび自分のマシンのシャシーに何か問題があるのではないかと語っていた。
そして、伝えられるところによれば、ウィリアムズは先週末に行われたF1スペインGPにはクビサとラッセルのシャシーを交換して臨んでいたようだ。
ところが、クビサにとっては期待とは逆の結果が出てしまった。クビサは予選でラッセルに1.2秒ものギャップを付けられてしまったのだ。
クビサはこの結果を受けて次のように語った。
「僕たちが行った変更によっていい結果につながっていない。だから、ちょっと混乱しているよ」
一方、これまでクビサが使用していたシャシーで臨んだラッセルだが、これまでほかのチームのドライバーに予選で常に1秒以上の差を付けられていたものの、バルセロナではそれをコンマ4秒ほどに縮めることに成功している。
「僕たちはいい方向に向かっていると思うよ」
そう語った2018年のF2チャンピオンであるラッセルは、クビサの母国ポーランドの『Przeglad Sportowy(プシェグロンド・スポルトヴィ)』に次のように付け加えている。
「ロバートのシャシーに交換した後、僕は何の違いも感じなかったよ」