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シーズン全勝は「現実的ではない」とメルセデスのボス

2019年05月13日(月)19:29 pm

先週末にバルセロナで行われたF1スペインGPではまたもメルセデス勢が1-2フィニッシュを達成。これで今季は開幕戦から5戦連続で1-2フィニッシュを記録するという過去に例を見ない圧倒的な強さを誇っている。

●【決勝タイム結果】F1スペインGP決勝のタイム差、周回数、ピット回数

こうした中、F1関係者やファンの中には早くもメルセデスがこのまま今季の21戦すべてで優勝してしまうのではないかと考え始めた者もいるようだ。

■シーズン全勝は「非現実的」だとヴォルフ

それに対し、メルセデスF1チームを率いるエグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフはバルセロナで次のように語った。

「それは現実的ではないよ」

「我々は謙虚であり続ける必要があるし、成功が保証されているなどと考えるわけにはいかない」

だが、バルセロナではメルセデスが最大のライバルであるフェラーリとのギャップをさらに広げたのは確かだ。さらに、スペインGP決勝ではフェラーリに勝ってメルセデス勢に次ぐ3位表彰台に上ったレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンも、メルセデスはどのコーナーでも自分たちよりも速かったと語り、今のメルセデスには付け入る隙がないと示唆している。

だが、ヴォルフは次のように続けた。

「フェラーリとレッドブルはどちらも短期間のうちに形勢を逆転できるだけのリソースを持っているよ」

■モナコでもメルセデスが最強だろうとレッドブル首脳

だが、ヴォルフが言う“形勢逆転”がそうすぐに起こるとは考えにくいのも確かだろう。

次戦は第6戦モナコGPだが、2018年にはレッドブルがモンテカルロ市街地コースでは最速だった。

しかし、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、バルセロナで次のように語った。

「ここでは彼ら(メルセデス)が曲がりくねった第3セクターで明らかに最速だった。彼らのクルマはモナコでも最強だろうね」

■まだ決着がついたわけではないとフェラーリ

一方、バルセロナでは開幕戦オーストラリアGP同様表彰台すら逃してしまったフェラーリだが、チーム代表のマッティア・ビノットは、まだ自分たちにもチャンスはあると主張している。

「これからここで2日間のテストが行われるが、それが我々にとっては非常に重要なものとなるだろう。我々はモナコで素晴らしい仕事ができるはずだと自信を持っているよ」

ビノットはそう語ると、次のように付け加えた。

「F1選手権は決して終わったわけではないんだ」

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