メルセデスが、今季のF1第5戦スペインGP(5月12日決勝)以降、F1マシンの空力コンセプトを新たなものに変える可能性を示唆した。
メルセデスF1チームを率いるエグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフは、今年のプレシーズンテストの結果を見る限り、今週末に行われる開幕戦オーストラリアGP(17日)はフェラーリが有利なのは確かだと考えている。
「テストが終わるころには自分たちのクルマに関する理解も進んだし、フェラーリとの比較において我々のスピードもまずまずだったと考えている」
ドイツの『Stuttgarter Nachrichten(シュトゥットガルター・ナッハリヒテン)』にそう語ったヴォルフは次のように付け加えた。
「しかしながら、クルマが搭載していた燃料量に関する我々の計算からすれば、フェラーリの方が前に出るだろうと見ているよ」
その差を生んだ理由のひとつは、フェラーリのフロントウイングが2019年に向けて修正されたF1技術ルールによりうまく対応できたためだと考えられている。
ヴォルフも、F1がヨーロッパへ戻ってくるころまでには自分たちもフェラーリ方式の空力コンセプトに変える可能性もあると次のように付け加えた。
「もしほかのコンセプトの方がよいと分かれば、バルセロナでの第5戦か、その少し後には、すべてのチームが空力の設計を変えることになるだろうね」