今シーズン末にウィリアムズを離脱することになったロブ・スメドレイ(パフォーマンスエンジニアリング責任者)がフェラーリに復帰する可能性があると報じられている。
かつてフェラーリでフェリペ・マッサ担当レースエンジニアを務めていたスメドレイだが、マッサが2014年にウィリアムズに移籍したのに伴って自身もウィリアムズに移籍。現在はチーフテクニカルオフィサーのパディ・ロウに次ぐ技術部門ナンバー2のポジションについている。
すでにF1ブラジルGP開催前に今季限りでのチーム離脱が発表されているスメドレイだが、本人はF1で仕事を続けたいと語っているものの、まだ具体的にどのチームに移籍するのかは明らかとなっていない。
そうした中、ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』は、スメドレイがF1マシン開発責任者としてフェラーリに復帰する可能性があると報じている。
『Speedweek(スピードウィーク)』によれば、イギリス出身のスメドレイはかつてフェラーリ在籍時に住んでいたモデナの家をまだ所有しているのだという。
「もしそれが役にたつのなら、1月にそこで休日を過ごそうかな」
微笑みを浮かべながらそう語った44歳のスメドレイは次のように付け加えた。
「現時点では、僕はどんな選択肢も排除していないと言っておくよ」
だが、2018年にメルセデスと互角の戦いができるだけのF1マシンを用意しながらタイトル獲得に失敗したフェラーリでは、それ以外にも組織の見直しを図るべきだという声も多い。
ロシア自動車連盟会長を務めるイゴール・イェルミリンはロシアの『RIA Novosti(ロシア・ノーボスチ通信社)』に次のように語っている。
「もしフェラーリが内部的混乱を解決し、(セバスチャン)ベッテルをよりよくサポートし集中力を高めていけば、2019年にはメルセデスの強敵としてよりよいチャンスが生まれるだろう」
最近のうわさでは、シニアパフォーマンスエンジニアを務めるジョック・クリアが2019年には新たにチームに加わるシャルル・ルクレール(現ザウバー)のレースエンジニア担当することになるかもしれないと言われている。
そうしたうわさに関し、クリアは次のように語っている。
「私は最近チームと長期契約を交わしたんだ。そして、私はたとえどういう仕事であれ、最善だと思われるところで自分のスキルセットを使っていくつもりだ」
そしてさらに、そのクリアの事実上の後任には現在FIA(国際自動車連盟)に所属し、F1副競技委員長を務めているローラン・メキが就くことになると考えられている。メキは今年3月にフェラーリへ転職することが明らかにされていた。