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ピレリCEOが考えるフェラーリ失速の理由は?

2018年11月14日(水)19:57 pm

F1公式タイヤサプライヤーを務めるピレリのマルコ・トロンケッティ・プロベラCEOが、今年のフェラーリはもう少しでF1タイトルを手にすることができるところまで来ていたと語った。

今シーズン前半は宿敵メルセデスと互角以上の戦いを見せたフェラーリとセバスチャン・ベッテルだったが、シーズン後半に入るとその勢いが消え、今年も2レースを残す時点でルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算5回目となるドライバーズタイトル獲得を確定。

さらに、先週末に行われたF1ブラジルGPで、メルセデスが2014年から5年連続でのコンストラクターズタイトル獲得も果たしている。

こうしたことから、フェラーリの地元イタリアではベッテルやチームに対する批判的報道が目立つようになっている。

■前会長の急逝がチームの士気に影響した

しかし、トロンケッティ・プロベラは、イタリア放送協会『RAI』に次のように語った。

「フェラーリは非常に素晴らしい仕事をしたよ」

「セルジオ・マルキオンネ(7月に急逝した前会長)のリーダーシップを失ったことが士気に影響してしまったんだ」

「マウリツィオ・アリバベーネ(チーム代表)はチームをひとつにまとめ続け、競争力を発揮させようと素晴らしい仕事をした。彼らはイタリア全体が期待していたゴールまであと一歩というところまで行ったんだ」

■ベッテルを責めるよりハミルトンをほめよ

トロンケッティ・プロベラは、今季タイトルがとれなかったのはベッテルやチームが悪かったのではなく、ハミルトンの「並外れた連続性によるものが大きかった」のだと語り、次のように付け加えている。

「少しばかり自信を失ったときもあったが、ベッテルは偉大なチャンピオンだよ。(シャルル)ルクレール加入がいい意味でのエネルギー注入になりえるし、我々みんながそれによって若さと個性の増大につながることを期待しているよ」

■2021年以降もF1タイヤサプライヤー継続を目指す

一方、ピレリとF1の現在の契約は2019年までとなっており、現在2020年以降のF1公式タイヤサプライヤー決定のためのFIA(国際自動車連盟)による審査手続きが進められている。

そして、トロンケッティ・プロベラは対抗馬となっている韓国のハンコックに負けるつもりはないと次のように語った。

「今年、我々は非常にいい仕事をした。私は自己採点で(10点満点で)8点以上をつけるよ」

「我々はF1にとどまりたいと思っている。非常に大きな挑戦だし、18インチ(ホイール)に対応するのはものすごい技術が求められる複雑な仕事だからね」

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