キミ・ライコネン(フェラーリ)が、2016年にF1チャンピオンとなったと同時にF1から引退してしまったニコ・ロズベルグがF1解説者の仕事をしている理由が理解できないと語った。
今週、母国フィンランドでライコネンの自伝が出版された。まだ他国語の翻訳版は出ていないが、その本には『知られざるキミ・ライコネン』とのタイトルが付けられているという。
■F1を引退したときには解放感があるはず
ヘルシンキで行われた出版式典に臨んだ38歳のライコネンは、そう遠くない将来に訪れるであろうF1引退のことについて質問されると次のように答えた。
「いや、この仕事をやめるのは難しいことではないよ」
「走ること以外のすべてが終われば解放されるだろうね。ドライビングは素晴らしいよ。でもそれだけさ」
■ロズベルグがF1解説者を務めているのは不思議
一方、2016年のF1チャンピオンという称号を手にしたままF1を引退したロズベルグだが、現在はドイツのテレビ局でF1解説者を務めている。
もし自分が引退したらロズベルグと同じような道を歩むつもりはあるかと尋ねられたライコネンは次のように返している。
「彼(ロズベルグ)がどうしてやめるのかその理由を説明したとき、僕はかっこいいと思ったし理解もできた」
「今、彼はマイクの前に立っている。彼が説明した引退したいと思った理由からすれば、僕にはそれは理解できないよ」
■引退後は裏方としてF1に関与する可能性も
だが、ライコネンもF1を引退した後、自分にできることの範囲でF1にかかわり続ける可能性を否定はしなかった。
「ああ、僕もクルマの開発などのような仕事には興味があるよ。だけど表には出ないで裏方としてだね。マイクの前に立つようなことはないよ」
一方、今回出版された自伝について質問されたライコネンは次のように語っている。
「特に言うことはないよ。誰かがこれを好むかどうかなんて、僕は本当に気にしていないんだ」