1996年のF1チャンピオンであるデーモン・ヒルは、マクラーレンのストフェル・バンドーンがF1で生き残っていくためには“好青年”というイメージを払しょくすることが必要かもしれないと考えている。
かつてミハエル・シューマッハと激しいF1タイトル争いを演じたことで知られるヒルだが、バンドーンの才能には疑いの余地はないものの、もしF1で成功したければ今と同じようなやり方では難しいかもしれないとベルギーのテレビ局『RTBF』に次のように語った。
「私はストフェルのことは最初から知っているんだ。彼は私の息子と同じカテゴリーにいたし、私は常に彼の才能を称賛してきた」
「彼には大きな潜在能力がある。だが、F1で成功するためには何かものすごいものが必要なんだ。そして彼にはまだそうしたものが見られない」
「彼はまだ人々に“すごい!”と言わせることができていない」
そう語ったヒルはほほ笑みを浮かべながら次のように付け加えた。
「私は、彼は自分自身を解き放つ必要があると思っている。好青年というイメージを捨て、もう少し意地悪になる必要があるんじゃないかな」