レッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)が、今季で現在の契約が切れるダニエル・リカルドについて、8月までには来季以降も契約を延長するかどうかの決断をしてもらいたいと考えていることを明かした。
■フェラーリと事前合意済みとのうわさもあるリカルド
現役トップドライバーのひとりに数えられるリカルドについては、来季以降の去就に大きな関心が集まっている。少し前にはすでにフェラーリと“事前合意”に達しているようだとの報道も行われたほどだ。
最近の報道によれば、リカルドが2019年にキミ・ライコネンの後任としてフェラーリへ移籍するかどうかについては6月末までにフェラーリに意思表示を行うことが必要だと考えられているようだ。
■契約期間は2年が好ましいとリカルド
そのリカルドは、具体的なチーム名はあげなかったものの、2019年以降の契約に関しては2年契約を結ぶことが理想的だと『Times(タイムズ)』に次のように語っている。
「あまり長期間に及ぶ契約にサインしたくはないんだ。このスポーツがどういう方向へ向かうか分からないからね」
「2年であれば申し分ないし、そこから様子を見ていくことができる」
仮にフェラーリとの合意に至らなかったとしても、リカルドの選択肢はほかにもある。メルセデスもリカルド獲得に興味を示していると言われているし、もちろん現在所属するレッドブルに残留することも可能だ。
今季のF1第3戦中国GPでキャリア通算6回目の優勝を達成した慣れ親しんだレッドブルが今後メルセデスやフェラーリとの差を縮めていくことができれば、リカルドにとってベストな選択となるかもしれない。
■夏休みまでに決断を望むレッドブル
レッドブルとしてはリカルドが来季以降も残留するかどうかいつごろまでに決断して欲しいと考えているかと質問されたホーナーは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように答えた。
「遅くとも夏休みまでには決断してもらう必要がある。我々としても永久に待ち続けたいとは思わないからね」
「我々にはほかにもいい選択肢があるんだ。最優先はダニエルと一緒に仕事を続けることだが、もしそれがうまく行かない場合にはほかの選択肢を見極めていくことになる」
その“ほかの選択肢”とは具体的に誰を指すのかと尋ねられたホーナーは、「最も明らかなのはカルロス・サインツ(現ルノー)だよ。彼は我々との契約下にある」と答え、次のように付け加えた。
「それから、ほかにも何人か若いドライバーがいるよ」