ポルシェが近い将来F1に参戦することになるかもしれない。
先週末に行われたル・マン24時間レースでは、波乱の展開の末、ポルシェが総合優勝の栄冠を手にした。
■ポルシェのF1新エンジンルール会議参加が決定
ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』が報じたところによれば、そのポルシェが2021年以降のF1エンジンルール検討会議への招待を受諾したようだ。
ル・マン24時間レースを含むWEC(世界耐久選手権)で一定の結果を達成したポルシェが、新レギュレーションが導入される2021年以降にF1に復帰することを検討しているのではないかとのうわさもささやかれている。
■今後もWECを続けるかどうかは分からないとポルシェ
ポルシェのWEC(世界耐久選手権)プロジェクト責任者を務めるフリッツ・エンツィンガーは、こうした動きについてのコメントを求められると次のように語った。
「2020年までのレギュレーションについては分かっている」
「今後数週間のうちにプジョーが(WECに)参戦するかどうかを決めるはずだ。だが、彼らが参戦するにしろ、我々としてはまた2年か3年ル・マンを続けるかどうかを検討しなくてはならない」
「現時点では、まだその分析はできないよ」
『Auto Bild(アウト・ビルト)』によれば、ポルシェはWECの次に参戦するカテゴリーとして、フル電動フォーミュラカーによるレースシリーズであるフォーミュラEも視野に入れているという。
■マクラーレンとのコラボの可能性も?
一方で、ホンダとのプロジェクトがうまく進んでいないマクラーレンが、ポルシェからエンジンの供給を受けることを検討しているのではないかとのうわさもささやかれているようだ。
先週末にル・マン24時間レースが開催されたフランスのサルト・サーキットには、マクラーレン・グループのエグゼクティブディレクターを務めるザック・ブラウンばかりか、マクラーレンF1チームのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエの姿もあった。
『Auto Bild(アウト・ビルト)』は、ポルシェのエンツィンガーが同僚エンジニアのアンドレアス・ザイドルらとともに7月9日(日)に決勝が行われるF1オーストリアGPを視察に訪れる予定になっていると報じている。