今週、メルセデスAMGの前チーム代表であるロス・ブラウンが、バーニー・エクレストンに代わってF1最高責任者のポジションに就くことになりそうだとの報道が行われた。
■ブラウンがエクレストンの後任に?
ブラウンはF1の新オーナーとなったアメリカのリバティ・メディアとの間にコンサルタント契約を結んだと言われているが、これは10月末に86歳になったばかりのエクレストンに変わって近いうちにブラウンが新たなF1のボスとなると推測している者も多い。
かつてミハエル・シューマッハらとともに技術最高責任者としてフェラーリの黄金期を築き、その後ブラウンGPオーナーとしてF1タイトルを獲得。チームをメルセデスに売却してからも2013年までチーム代表を務めていた。2013年シーズン後はF1とのかかわりをきっぱりと断っていたブラウンだが、再びこれまでとは違う形でF1界に戻ってくるものと考えられている。
■エクレストンはこれまで以上に精力的
だが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とも近い関係にあるロシアGP主催者のセルゲイ・ボロビョフは、エクレストンが近いうちに現職を追われるという見方は間違っているとロシアの『Sport Express(スポルト・エクスプレス)』に次のように語った。
「それは逆だよ!」
「私から見れば、彼はこれまで以上に精力的だよ」
「先週、私は彼に誕生祝いを言うために電話をしたんだ。そうしたら、普通は彼の弁護士やスタッフと話をしているロシアGPの詳細事項にまで私に質問してきたよ」
「私は、どんな判断も彼が行っていくだろうし、外部から強要されるようなこともないだろうと強く確信しているよ」
実際のところ、エクレストンは新オーナーとの間に今後3年間にわたって現職にとどまる契約を結んだとも伝えられている。
「今日のF1を作ったのは彼だし、彼が決定権を得ているんだ」とボロビョフは付け加えている。