2016年F1第19戦メキシコGPが10月29日(土)、エルマノス・ロドリゲス・サーキット(1周4.304km)で2日目を迎え、現地時間10時(日本時間30日午前0時)から行われたフリー走行3回目でレッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップに立った。ベストタイムは1分19秒137だった。
●【P3タイム結果】F1メキシコGPフリー走行3回目、タイム差、周回数
セッションが開始されると、まずは各チームともに決勝を想定してのロングランプログラムを展開していく。多くのチームがソフトタイヤでの走行から入り、序盤はメルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップ、それにフェラーリのセバスチャン・ベッテルが続くという展開となる。
だが、セッションが折り返し点を迎えるころにはフェルスタッペンが2番手に食い込んでくる。さらにチームメートのダニエル・リカルドがそのタイムを上回って2番手に浮上。昨日は少し出遅れた印象があったレッドブル勢が強さを示してきた。
マクラーレン・ホンダ勢は、恐らく決勝に焦点を合わせたロングランをたんたんと展開していたものと考えられるが、セッションが終盤を迎えるまでフェルナンド・アロンソが21番手、ジェンソン・バトンが22番手と最下位の位置にとどまる。
セッションが終盤になり、各ドライバーがこのサーキットに持ち込まれているタイヤの中で一番軟らかいスーパーソフトで予選シミュレーションを開始。ここでフェルスタッペンが速さを見せてトップに躍り出るとリカルドもそれに続き、レッドブルが1-2体制を築く。
1周の距離が短いサーキットに22台のクルマがひしめきあう中、ハミルトンはほかのクルマの影響を受けたこともあってトップタイムを刻むにはいたらず、フェルスタッペンに次ぐ2番手でセッションを終えた。ロズベルグは終盤にタイムを上げたものの、リカルドの下4番手でセッションを終えている。
金曜フリー走行ではメルセデスAMGとともにトップ4の位置をキープしていたフェラーリ勢はこのセッションではペースが上がらず、ベッテルが6番手、キミ・ライコネンが7番手にとどまった。
マクラーレン・ホンダ勢は、セッション終盤のタイムアタックで順位を上げたものの、アロンソが13番手、バトンが15番手とトップ10に食い込むことはできなかった。
フリー走行3回目のトップ10ドライバーは以下の通り。
トップはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、3番手ダニエル・リカルド(レッドブル)、4番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、5番手バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、6番手セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、7番手キミ・ライコネン(フェラーリ)、8番手フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、9番手ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、10番手カルロス・サインツ(トロロッソ)。
F1メキシコGP予選は、このあと午前3時から始まる。
●【P3スピード】ホンダF1初優勝の地でスピード伸ばす/F1メキシコGP
●ベッテルに「バカ」と言われたアロンソ、「大目に見てやろう」