メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが、3日(日)に行われたF1オーストリアGP決勝のファイナルラップで起きたことが今後の進路に関する決断に影響を及ぼすことはないだろうと語った。
●【結果】F1オーストリアGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
■またもや起きたハミルトンとの同士打ち
規定外ギアボックス交換によるグリッド降格ペナルティーを受けたロズベルグは、レッドブルリンクで行われたオーストリアGP決勝を6番グリッドからスタート。だが、レースでは着実に順位を取り戻し、終盤にはトップを走っていた。
しかし、最終ラップのターン2で外側から追い抜こうとしたチームメートのルイス・ハミルトンと接触。そこでフロントウイングにダメージを負ったロズベルグはハミルトンに加えてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とキミ・ライコネン(フェラーリ)にも抜かれて4位でレースを終えていた。
レース後にF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の競技委員による審議が行われ、ロズベルグのほうにその接触事故の非があったとの判断も下されている。
■今後の決断には影響ないとロズベルグ
今季2回目の同士打ちを目の当たりにしたメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)は、そのクラッシュは「愚かなもの」だったと嘆いたものの、そのことが今後行われるロズベルグとの契約延長交渉に影響を及ぼすことはないと主張している。
そして、ロズベルグもベルギーの『Sporza(スポルザ)』に対して次のように語った。
「日曜日の出来事によって僕の決断が変わることはないよ」
「僕は勝利をほぼ手中に収めていたけれど、それを失ってしまった。それを受け入れるのはものすごくつらいし、失望しているよ。だけど、結局のところ、僕がレースを失い、ハミルトンが勝った。それだけのことさ」
そう語ったロズベルグは、次のように付け加えている。
「メルセデスAMGにいるのは心地いいからね。ここが僕のレーシングファミリーだし、今後もここにいたいと願っているよ」