F1第3戦中国GPのレース後に、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とダニール・クビアト(レッドブル)は1周目のクラッシュをめぐって意見の食い違いを見せた。
●【動画】「魚雷だ!」怒るベッテルのイン側に飛び込んだ“魚雷”クビアトの映像も
スタート直後の1コーナーで、ベッテルのイン側にクビアトが飛び込み、ベッテルはこれをよけようとして左に動いた。そこへアウト側からチームメートのキミ・ライコネンが来て同士打ちになり、ライコネンはフロントウイングを破損し、ベッテルも順位を落とした。
最終的に、ベッテルは2位、クビアトは3位、ライコネンは5位まで追い上げたが、ベッテルの怒りは収まらず、レース後に表彰台の控室でクビアトを問い詰めた。
「魚雷みたいに突っ込んできた」と責めるベッテルに、「それもレースだ」とクビアトは苦笑しながら答えた。
ベッテルは、自分が同じラインで「走り続けて」いたらクラッシュしていたと言い返したが、クビアトは「じゃあ走り続けなきゃいい」と答え、「3台全部なんて見えないよ。目は2つしかないんだから」と悪びれた様子を見せなかった。
クビアトは表彰台でのインタビューでも、「僕はこういうふうにリスクを取り続ける。彼がそれを尊重してくれることを願うよ」と話した。
1周目のアクシデントに関しては、スチュワードによる審議も行われていない。
■控室でのベッテルとクビアトのやり取り
Talk it out, guys...
VET: "If I keep going in the same line, we crash"
KVY: "Well don't keep going..."#ChineseGP pic.twitter.com/qeEvUMevKe
— Formula 1 (@F1) 2016年4月17日
クビアト:スタートで何があったの?
ベッテル:スタートで何があったか、お前が聞く? 僕が左に動かなかったら、そっちが僕たちに突っ込んで、3人ともリタイアしていたんだぞ!
クビアト:えーと…。
ベッテル:「えーと」じゃない。魚雷みたいに突っ込んできたじゃないか!
クビアト:それもレースだ。
ベッテル:僕が同じラインで走り続けていたら、クラッシュしていたんだ。
クビアト:じゃあ、走り続けなきゃいい。
ベッテル:でも、左にもクルマがいたんだ。だから僕は別のクルマにぶつかった。
クビアト:僕には3台全部なんて見えないよ。目は2つしかないんだから。
ベッテル:あんなドライビングをしていたらクラッシュするぞ。
クビアト:でも、クラッシュしなかった。
ベッテル:そっちはな! レースなのは分かっている。でも、団子状態になったらああなることを覚悟しておく必要があるんだ。あんなのはクレイジーだ。今回はラッキーだったんだ。
クビアト:僕は表彰台だし、君も表彰台なんだから、いいじゃないか。
KVY: "It was a risky move but these can bring you a podium. I will keep on risking. Everyone should expect that" pic.twitter.com/vBjQbjhVlS
— Formula 1 (@F1) 2016年4月17日
ロズベルグ:ヤッター!
ROS: "We're going to have a party now in the garage. The whole team deserves it" #ChineseGP pic.twitter.com/P1VzjuYcVA
— Formula 1 (@F1) 2016年4月17日
クビアト:僕は表彰台だし、君も表彰台なんだから、いいじゃん!
ROSBERG: "The start wasn't quite good enough, but after that, really quick car, I was feeling great" #ChineseGP pic.twitter.com/u3TnVDk9aM
— Formula 1 (@F1) 2016年4月17日