今年からF1が開催されるアゼルバイジャンの首都バクーに誕生するコースは、世界最速の市街地コースになるとサーキットデザイナーのヘルマン・ティルケが語った。
「こんなコースはほかにない」とティルケ
ヨーロッパGPとして6月19日に決勝が行われるバクー・シティー・サーキットについて、設計を担当したティルケは、サーキットの公式サイトに次のように説明している。
「バクー・シティー・サーキットは、多くの面で際立っている」
「バクーは市街地サーキットだから、どの常設サーキットとも比較できない。だが、市街地サーキットと比較してもバクーはユニークだ」
「F1カレンダーの中でも最速の市街地サーキットになると見られている」
「旧市街地を取り巻くコースは、スタンドや家で観戦するファンにとって、独特の素晴らしい雰囲気を生み出すだろう。それこそが大きな魅力だよ」
「こんなコースはほかにない。カレンダーの中でも特にエキサイティングなものとなるだろう」
■コースを下見したアロンソ
ヨーロッパGPのアンバサダーを務めるフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、3月初めにバクーを訪れている。
コースを車で走行したあとで、アロンソは次のように話した。
「ユニークだよ。ほかのサーキットとは比べようがない」
「ドライバーにとってもいいし、観客にとっても見応えがある」
「ここなら追い抜きやいろいろなアクションを起こすチャンスもあるし、すごく高速のコースだ。時速約340kmだから、市街地コースでそれだけの高速になるのは史上初だよね」
ティルケによると、シミュレーターで予測されたラップタイムは1分41秒台で、セッティングやマシン開発によってはさらに向上する可能性もあるという。