NEXT...F1開催スケジュール

【WEC】トヨタ、可夢偉や中嶋一貴も参加のWEC合同テスト順調に終了

2016年03月28日(月)9:06 am

TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ・ガズー・レーシング)は、2016年FIA世界耐久選手権(WEC)開幕を前に、ポールリカール・サーキット(南フランス)での合同テスト(3月25日、26日)に今季型ニューマシン『TS050 HYBRID』で初めて参加した。

●【画像7枚・WEC】トヨタ、新マシン画像集 新型TS050 HYBRID

今回の合同テストには、WECに参戦する全チーム29台が参加。天候は2日続けて晴れ。サーキットは無料で開放され、シリーズ開幕を待ちわびる数千人のWECファンが、2016年仕様の新型車両を一目見ようと集まった。

トヨタは、昨年のル・マン24時間終了後から開発を行い、今年に入ってからポルティマオ(ポルトガル)、アラゴン(スペイン)などで合計4回のテストを行ってきた。今回の合同テストでは、そこから得たデータを基に車両のセットアップを進めるため、TS050 HYBRIDの#5号車 1台を持ち込み、6人のドライバー全員で2日間のテストをこなした。

■昼と夜のテスト

25日(金)には、#5号車のドライバーであるアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴が、日中の2つのセッションを使ってル・マン24時間レースを照準に開発されたローダウンフォース仕様でテストを行い、夜間のセッションでは空力パッケージが変更され、ハイダウンフォース仕様で検証も行われた。

26日(土)は、#6号車のドライバーであるステファン・サラザン、マイク・コンウェイ、小林可夢偉の3名がハイダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDでテストを受け継ぎ、セッティングを熟成した。

今回のテストで得られた、それぞれの空力パッケージについての貴重なデータは、ドイツ・ケルンにあるチームに持ち帰って解析され、TS050 HYBRIDの更なる開発が進められる。

■開幕戦は4月17日シルバーストーン

4月17日(日)にイギリスのシルバーストーン・サーキットで行われる開幕戦シルバーストーン6時間レースまでに、確認せねばならない多くの作業をこなし、特にタイヤの特性やFIAの規定に沿った様々な測定システムの作動確認などのために、チームは忙しい2日間を過ごした。

今回の合同テストにおいて記録されたタイムは、必ずしも相対的なパフォーマンスを表したものではなく各チーム独自のテストプログラムをこなした結果。トヨタは多くのラップタイムやスティント毎の詳細なデータを分析して、シーズン開幕戦に備えることになる。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック